【ジロ速報】ラクイラでポルトがマリア・ローザ獲得!
第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は、5月19日にルーチェラから昨年震災に遭ったアブルッツォ州ラクイラまでの262kmで第11ステージを競い、カチューシャのエフゲニ・ペトロフが、ゴール手前で逃げ集団からアタックを決めて区間優勝した。2位はダリオ・カタルド(クイックステップ)、3位はカルロス・サストレ(セルヴェロ)だった。
雨天に見舞われた第11ステージは、37km地点からマリア・ビアンカのリッチー・ポルト(サクソバンク)、サストレ、ブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ)といった有力選手を含めた56選手が逃げる珍しい展開になった。この逃げ集団は、マリア・ローザのアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)を有するメイン集団に最大で17分近い大差を付け、その差は最後まで縮まらなかった。結局メイン集団は12分42秒後にゴールし、マリア・ローザは21秒遅れの区間13位でゴールしたオーストラリアのポルトが獲得し、中盤戦で有力選手たちが総合成績で大差を付けられて後退する結果となった。新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)は46分31秒遅れの区間155位でゴールし、総合は1時間53分31秒遅れの148位。この日は11選手がリタイア。すでにパオロ・ティラロンゴが棄権しているアスタナは、エンリーコ・ガスパロット、ワレンティン・イグリンスキー、アレクサンドル・ディアチェンコの3選手を失い、ヴィノクロフは今後さらに厳しい闘いを強いられることになるだろう。
■第11ステージ[5月19日/ルーチェラ→ラクイラ/262km]
1 エフゲニ・ペトロフ(カチューシャ/ロシア) 6時間28分29秒
2 ダリオ・カタルド(クイックステップ/イタリア) +5秒
3 カルロス・サストレ(セルヴェロ/スペイン) +5秒
4 ブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ/英国) +7秒
5 アレクサンドル・エフィムキン(AG2R/ロシア) +7秒
6 リーヌス・ゲルデマン(ミルラム/ドイツ) +7秒
7 ジェローム・ピノー(クイックステップ/フランス) +7秒
8 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン) +7秒
9 シャビエル・トンド(セルヴェロ/スペイン) +7秒
10 ヤン・バークランツ(オメガファルマ・ロット/ベルギー) +7秒
13 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア) +21秒
■第11ステージまでの総合成績
1 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア) 45時間30分16秒
2 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン) +1分42秒
3 ロベルト・カイゼルロフスキー(リクィガス/クロアチア) +1分56秒
4 シャビエル・トンド(セルヴェロ/スペイン) +3分54秒
5 バレリオ・アニョーリ(リクィガス/イタリア) +4分41秒
6 アレクサンドル・エフィムキン(AG2R/ロシア) +5分16秒
7 リーヌス・ゲルデマン(ミルラム/ドイツ) +5分34秒
8 カルロス・サストレ(セルヴェロ/スペイン) +7分09秒
9 ローレント・ディディエ(サクソバンク/ルクセンブルク) +7分24秒
10 ブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ/英国) +8分14秒
12 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン) +9分58秒
13 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア) +11分10秒
14 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア) +11分28秒
15 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア) +11分49秒
■マリア・ローザ(個人総合):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■マリア・ロッサ(ポイント賞):タイラー・ファーラー(ガーミン・トランジションズ/米国)
■マリア・ベルデ (山岳賞):マテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット/オーストラリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■チーム時間賞:チームサクソバンク(デンマーク)
■チームポイント賞:チームHTC・コロンビア(米国)
(http://www.giroditalia.it/)