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ブエルタでチームスカイのマッサージャーが病死

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8月28日からスペインで開催中のブエルタ・ア・エスパーニャに参加しているチームスカイのマッサージャー、チェマ・ゴンサレスさんが9月3日午後、入院中のセビリアの病院で亡くなった。43歳だった。

チームスカイはブエルタ開幕直後の29日夜に、選手やスタッフの多くが発熱、嘔吐などの体調不良を訴え、ジョンリー・オーガスティンとベン・スウィフトが第3ステージでリタイアした。チーム側は食中毒が原因ではないかと考えているが、問題の夜はスタッフと選手がちがう食事を取っていたこともあり、原因はまだはっきりしていない。

ゴンサレスさんも日曜日に具合が悪くなり、セビリアの病院に入院していたが、第7ステージ開催中に息を引き取ったという。この訃報は、レース中にブエルタの競技ディレクターであるハビエル・グイエンに伝えられたが、選手たちには競技終了まで伝えられなかった。スカイチームのドクターの発表によれば、ゴンサレスさんの死因は細菌感染が引き起こした敗血症だったが、彼の細菌感染は、チームメンバーの多くがスペインで患っているウイルスが原因の胃炎とは関係がないとしている。

第7ステージでは、フアンアントニオ・フレチャも途中リタイアしていた。彼はスタート前に、前夜病院で診察を受け、発熱と嘔吐がおさまらないならば、レースを棄権して安静にした方がいいと診断されたと明かしていた。

ゴンサレスさんは元アマチュア選手のマッサージャーで、エウスカルテル・エウスカディやサウニエルドゥバルで働いたあと、今季からチームスカイに加わっていた。(http://www.teamsky.com/)