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【現地レポート】アムステルでジルベールが優勝!

レース

第45回アムステル・ゴールド・レースが4月18日にオランダ南部のマーストリヒトで開催され、ベルギーのフィリップ・ジルベール(オメガファルマ・ロット)が初優勝し、チームに待望の今季初優勝をもたらした。2位はライダー・ヘスイェダール(ガーミン・トランジションズ)、3位はエンリーコ・ガスパロット(アスタナ)だった。

ジルベールは北のクラシック前半戦のゲント・ベベルゲムとロンド・バン・ブラーンデレンで3位になり、アムステルの直前に開催されたブラバンツペイルでも好調な走りをアピール。今大会は最有力優勝候補としてスタートしていた。「優勝候補として優勝できるのはとても素晴らしいことだ。今日はスタートからとても調子がよく、常に集団の前を走ることができた。チームも素晴らしい働きをしてくれたよ。最初の逃げ集団にスタッフ・シュヘールリンクスが入っていたのは理想的な展開だった。ボクたちは集団で働かずにすんだからね。最後にチームメートのユルフン・バンデンブルークとダニエル・モレノが残っていたのもとても重要だったよ。アタックはとても難しい決断だったけど、結局はいい決断だったと思う。誰もついてこられなかったからね」と、優勝したジルベールは喜びを語った。

残り11km、ディフェンディングチャンピオンのセルゲイ・イワノフ(カチューシャ)がアタックして先行。これをジルベールが追走して追い抜き、一時は先頭に立ったが、このときは後続に捕まった。そこから次にイワノフのチームメートであるアレクサンドル・コロブネフがアタック。単独逃避行を開始したが、最後のカウベルフの登坂で、残り1kmを切ってかか有力候補たちの集団に捕まってしまった。そこからジルベールが満を持して飛び出し、後続に圧倒的な差をつけてゴールラインを通過。ベルギーから国境を越えて応援に駆けつけた大勢のファンの前で、ビッグタイトルを獲得することができた。「今シーズンはミラノ・サンレモからずっと好調だった。でも、この1週間にトップコンディションを持ってくるのが目標だった。みんな知っているように、リエージュ・バストーニュ・リエージュで勝つことがボクの本当の夢だ。今はもっと自信がついたよ。もし勝てたらセンセーショナルだね! フレッシュ・ワロンヌはゴールが厳しすぎる上りでボクには向いてなかったけど、今年はコースが変わって、レース展開も変わるだろう。いつもとはちがう選手が10人くらい最後に残るはずだ。そうしたらボクにもチャンスがあるかもしれないネ」

■アムステル・ゴールド・レース[UCIワールドカレンダー、プロツアー/4月18日/オランダ/257.8km]
1 フィリップ・ジルベール(オメガファルマ・ロット/ベルギー)     6時間22分54秒
2 ライダー・ヘスイェダール(ガーミン・トランジションズ/カナダ)         +2秒
3 エンリーコ・ガスパロット(アスタナ/イタリア)                 +2秒
4 バルト・ドワール(ランボークレジット/ベルギー)                +5秒
5 ロマン・クロイツィーガー(リクィガス・ドイモ/チェコ)             +5秒
6 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・ファルネーゼビーニ/イタリア)          +5秒
7 フランク・シュレック(チームサクソバンク/ルクセンブルク)           +7秒
8 マルコ・マルカート(バカンソレイユ/イタリア)                 +9秒
9 カルステン・クローン(BMCレーシング/オランダ)              +11秒
10 クリストファー・ホーナー(チームレディオシャック/米国)           +11秒