2003年に、日本経済新聞「サイクリングロードランキング」第1位の栄冠に輝いたメイプル耶馬サイクリングロード。この自転車道を季節の移り変わりを感じながら、親子で一緒に走ってみよう。
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●禅海和尚がノミと槌で掘り抜いたという青の洞門は、メイプル耶馬サイクリングロードのハイライト

●国指定史跡文化財の福沢諭吉旧居(開館時間:8時30分~17時、休館日:12月31日、入館料400円/大人、TEL.0979・25・0063)

●中津駅の脇にある自転車道の案内板
 75年に廃止となった耶馬渓鉄道。その線路跡を全舗装整備して作られたのが、メイプル耶馬サイクリングロードだ。起点がJR日豊本線の中津駅となるため、鉄道によるアプローチの便もいい。
 ところで中津といえば1万円札に描かれた思想家福沢諭吉の出身地であり、旧居が駅から北に向かって徒歩10分という近さにある。母屋と自らが改造して勉学に励んだ土蔵が残っており、コースからは外れるものの寄り道する価値は大きい。

●道路脇にあるサイクリングロード案内板、各所に設置されている
 話を自転車道に戻そう。駅から直進して国道213号線を左折。この辺りはクルマの通行量も多く、十分な注意が必要だ。国道を1km走り、国道の下をくぐる形で県道675号線へと右折する。いくらかクルマの通行量は減るものの、マナーの悪い右左折車に注意してほしい。
 大貞の桜並木をくぐり抜けた先で、国道10号線と交差。左手には中津の象徴でもある八面山がそびえ立つ。

 さらにここから10km。自転車道は左斜め方向へと分岐して水田の間を行く道となり、大分と福岡の県境を流れる山国川の上流に向かう。
 クルマの侵入を防ぐゲートをすり抜けて2km。道の両脇が雑木林となり、路面には小枝や落ち葉が散乱する。風情ある光景だが、滑ってハンドルを取られることもある。
 鉄道時代の名残であるレンガ造りのトンネルをくぐり、国道212号線に合流。ここからは一般道と並行して左側の自転車レーンを走る。

●自転車道両脇の崖からの、とがった落石や落ち葉には要注意
 この自転車道のハイライトとなる耶馬渓に入ると、途中から国道の下をくぐって右側走行になる。山国川洞門橋の上からは、右手に8連アーチの石橋である耶馬渓橋(オランダ橋)が、左手には菊池寛の小説「恩讐の彼方に」で知られる青の洞門が見える。ここで景色を眺めながらひと休みするといい。周辺には食事処も多く、道の駅「耶馬トピア」(営業時間:9時~17時、定休日:木曜、TEL.0979・52・3030)にはソバ打ち体験道場が、洞門入り口にある「ドライブインやばけい」(営業時間:9時~18時、定休日:なし、TEL.0979・52・2052)には大分名物だんご汁がある。
 自転車道はこの先で、国道から右に分岐。左岸から右岸へと移る国道と離れ、そのまま左岸を進み、春には菜の花や桜、秋にはメイプル耶馬の名にふさわしい紅葉の間を抜ける。かつて駅のあった平田には駅名標が残され、鉄道時代の面影が濃厚。休憩所とトイレも整備されている。
 さらに林の間を抜けてカーブした鉄橋を渡り、山国川の右岸へ移った2km先で左岸へと戻り、その先には耶馬渓サイクリングターミナル。暖かくなると、レンタサイクルに乗った家族連れの姿が見られるようになる。
 下郷駅跡の先で、押しボタン式信号のある国道を、続いて鉄橋を渡る。
 そして、このまま道なりに進んでいけば、やがて終点の「コアやまくに」。ここには温泉(400円/大人)やスケートリンク(1500円/大人)もあって一日中楽しめる。

●中津のシンボル八面山。頂上まで舗装された道路が整備され、ヒルクライム好きにお勧め


鉄道時代に使われていたレンガ積みのトンネル。落ち葉や小枝が路面に散乱している


●ここから国道212号線と合流して、自転車レーンを走る(撮影方向は進行方向と逆)

●信号を渡って国道の下をくぐり、右側走行となる

●山国川洞門橋の上から右方向に、8連アーチの石橋が見える

●下郷駅跡にはきれいなトイレと休憩所が整備されている

●自転車道終点にある「コアやまくに」(営業時間:9時~22時/平日 9時~20時/日曜・祝日※施設により異なる、定休日:なし、TEL.0979・62・2140)。スケートリンクもあり一日遊べる
 
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●計画距離(整備済み距離)
34.8km(34.8km)
●区間
中津駅-(0:04)1.2km→県道675号線交差点-(0:11)3.8km→大貞桜並木-(0:07)2.6km→オアシスややま-(0:10)3.5km→第1隧道-(0:16)4.6km→青の洞門-(0:20)6.9km→平田宿場-(0:15)5.2km→サイクリングターミナル-(0:11)3.9km→下郷駅-(0:14)4.2km→白地駅-(0:08)2.4km→コアやまくに
鉄道の場合:
[往路]JR日豊本線「中津駅」(博多駅から山陽新幹線、JR日豊本線経由 1時間30分、4820円)南口が、自転車道の起点となる。
[復路]JR日豊本線「中津駅」(博多駅までJR日豊本線、山陽新幹線経由 1時間30分、4820円)まで、国道212号線を使って引き返す。また、「コアやまくに」より中津駅行きのバスが運行されている。
クルマの場合:
九州自動車道「小倉東インター」(「福岡インター」から九州自動車道経由 1600円)から椎田バイパス(400円)を経由して国道10号線を南下。耶馬渓方面に向けて県道212号線を右折して22km。耶馬渓サイクリングターミナルに無料駐車場がある。
●問い合わせ先
大分県土木建築部道路課
TEL.097・536・1111
●最寄りのサイクルショップ
サイクルショップおおもり
TEL.0979・83・3030
サイクルスポーツ和光
TEL.0979・22・5139