トップ > 特選コースガイド> 比企自転車道
比企自転車道は荒川自転車道の支線といった感じで、距離は短く存在感は薄い。ところが実際に走ってみると、九十九川など小規模な川に沿った道からは、近在する農村の風俗や歴史が垣間見え、興趣の尽きない道となっている。
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●冬枯れの田園地帯を行く比企自転車道

●こども動物自然公園の駐車場。この奥にトイレがある

●九十九川に架かる中里橋は、自転車道の実質的な起点
 家族連れでにぎわうこども動物自然公園が、比企自転車道の起点。ただし、ここに起点であることを示すものはない。見落としてはいないかと入場門手前の駐車場をひと回りし、念のため公園管理事務所で尋ねてみるが、「標識はない」との返事。まあ、こども動物自然公園という名前で地図に載っているわけだから、迷うことはないだろう。

●一般道との併用区間であることを示す標識
 駐車場から一般道に出たら、横断歩道を渡らず右側の歩道を進む。視界に入るこども動物自然公園交差点を直進50mで、九十九川に架かる中里橋。その手前に「自転車道」の看板が立ち、ここが自転車道の実質的な起点であることを知る。
 川沿いに進む道は、ほとんどの一般道と平面で交差する。川の規模が小さく、橋桁をくぐり抜ける余地がないためだ。とはいえ交差する道のクルマの通行量は少なく、危険を感じることはない。車止めの間隔も適度に保たれている。
 中里橋から800mの地蔵橋脇にはコンビニエンスストア。左に揚水機場のタンク、右に水田を眺めながら進み、関越自動車道、さらに東武東上線の高架をくぐる。

 やがて現われた案内図のすぐ先で、国道407号線にぶつかる。ここを左折し、国道に沿って並行する歩道を進むことになるのだが、案内図ではそのことにいっさい触れていない。この自転車道に限らず、整備した区間については積極的に案内するのに、そうでない区間については、まるで隠そうとしているかのよう。この先にも魅力的な自転車道があるのだから、たとえ整備されていなくとも、道の案内ぐらいはきちんとしてほしいものだ。

●自転車道沿いに立つ馬頭観音像
 話を元に戻そう。国道がT字路にぶつかる高坂神社東交差点を右折し、そのまま県道212号線に。県道に入っても併用区間は続き、1・4km先で都幾川に架かる早俣橋に差し掛かる。橋桁がアーチ状に盛り上がったこの橋を下る途中、自転車道の案内に従って左にUターンする。
 都幾川に沿って進むのはわずか。すぐに堤防を下って、九十九川と同規模の川沿いを進む。橋の欄干に川の名は記されず、田を耕す農民に尋ねても「川の名前はないねぇ」と言われるほどマイナーな川ながら、あちこちに地蔵や馬頭観音などが立ち、川の水を洗濯や農業に利用するためであろう水汲み場も残されている。氷川神社、日枝神社、潮音寺と、わずかな距離にいくつもの寺社があることからも、この川が土地の人々の生活にとってかけがえのない存在であったことがうかがいしれる。
 ここから先の自転車道は部分的に一般道との併用区間となり、注意を促す標識も立っている。といってもクルマはほとんど通らず、標識がなければ気づかないほどだ。
 国道254号線のガードをくぐって走り続けると、やがて梅ノ木古凍貯水池が左手に広がり、そのすぐ先が市野川に架かる市野川大橋となる。橋は渡らず川の右岸に沿って未舗装の道を進むと、2・9km先で荒川自転車道(さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道)と合流。ここが比企自転車道の終点となるが、未整備区間のためか自転車道終点であることを示すものはない。

●関越自動車道に続き、東武東上線の高架をくぐる


国道407号線にぶつかったら、左折して歩道を進む


●国道407号線に入ってまもなくの工事区間は、歩道もないため注意が必要

●国道407号線がT字路にぶつかる高坂神社東交差点。右折して県道212号線へ

●早俣橋を下る途中を左にUターンする

●名もない川には、今も水汲み場が残る

●自転車道の左手に現われる梅ノ木古凍貯水池

●市野川大橋脇から川沿いの砂利道を進む

●荒川自転車道への合流地点。右の砂利道が比企自転車道
 
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●計画距離(整備済み距離)
12.8km(10.2km)
●区間
子ども動物自然公園-(0:02)0.33km→中里橋-(0:02)0.8km→地蔵橋-(0:05)1.26km→関越自動車道交差-(0:01)0.47km→東武東上線交差-(0:09)1.63km→高坂神社東交差点-(0:05)1.4km→早俣橋-(0:19)3.98km→国道254号線交差-(0:07)1.4km→市野川大橋-(0:12)2.91km→荒川自転車道合流地点
鉄道の場合:
[往路]東武東上線「高坂駅」(東京駅から東京メトロ丸ノ内線、東武東上線線経由 1時間23分、820円)西口から延びる道を直進。県道212号線との交差を右に進むとこども動物自然公園が現われる(8分、1.9km)。
[復路]合流した荒川自転車道を左に向かって進み、交差する県道33号線を右折。角に北本郵便局のある交差点を左折して900mで、駅前から延びる通りと交差。そこを右折した先がJR高崎線「北本駅」(東京駅までJR高崎線、JR京浜東北・根岸線経由 1時間6分、820円)となる(23分、7.52km)。
クルマの場合:
関越自動車道「鶴ヶ島インター」(「練馬インター」から関越自動車道経由 1050円)から東松山方面へ進み、国道407号線の高坂4丁目交差点を左折して直進2kmのこども動物自然公園に駐車場(730円/1日)がある。
●問い合わせ先
埼玉県県土整備部道路環境課
TEL.048-830-5103
●最寄りのサイクルショップ
cicliHIDE
TEL.048-592-2011
自転車館埼玉
TEL.048-776-2601
サイクルショップオクムラ
TEL.048-786-6118
イノウエレーシングサイクル
TEL.0493-23-3896
サイクルショップトミタ
TEL.0492-84-4692
●最寄りのサイクリング道路
自転車道の終点が、荒川自転車道の中間地点となる。