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70周年を迎えた伝統と革新のイタリアンブランド「チネリ」

3大イタリアンブランドの1つに数えられるチネリ。70年もの歴史を持つ老舗であり、アルミ製のハンドルやコルク入りのバーテープなど、後の業界に大きな影響を与える製品を次々と発売。今なおトップを走り続けるブランドなのだ。 
 
text:Yuichi Oya photo:Masami Sato/Hao Moda/CYCLE SPORTS

70周年を迎えたイタリアンブランド



チネリとは、創業者の名前だ。ミラノ〜サンレモで優勝するほどの一流選手だったチーノ・チネリ氏が、母国イタリアで興した会社であり、今年で70周年を迎える。

チーノ氏が設計したフレームは、さまざまなレースで勝利を量産。すぐさま欧州のトップブランドへと上り詰める。その剛性の高さは日本プロレス界の父、力道山も認めたほどで、彼が持ち帰ったことで日本での知名度も一気に高まっていったのだ。

チネリはフレームメーカーとして活動する一方で、周辺アイテムの開発にも積極的だった。今でこそ珍しくないアルミ製のハンドルやプラスチックベースのサドル、クリップレス(ビンディング)ペダル、コルク入りのバーテープなどを最初に発売したのはチネリであり、仮に同社の製品を使用していないとしても、世界中のほぼ全てのサイクリストは、このブランドの恩恵にあずかっているといっても過言ではない。

そんなチネリは現在、トップカテゴリーの競技との絶妙な距離を保っている。製品はナショナルチームを通じて高いレベルにあることが証明されているが、対象はあくまでもアマチュアライダー。そのため、多くの一般サイクリストにとって有益なディスクブレーキの採用に躊躇がないのだ。

さらにチューブメーカーのコロンブスの傘下に入って以降、著名なデザイナーとのコラボレートにも積極的であり、クリエイティブな職業に就いている人から多くの支持を集めている。加えて、近年は欧米を中心としたピストブームもあり、固定ギヤをこよなく愛する人たちの中にも、チネリの熱狂的なファンが多く存在する。

クロモリの傑作車、スーパーコルサなど一部のモデルは今なおイタリアの工房で職人が生産しており、革新的でありながら伝統も重んじるという姿勢こそ、チネリが70年にわたって引き継いできた理念なのだ。 顧客のことをファミリーと呼ぶこのイタリアンブランドは、カーボンのトップモデルから手頃な価格のバーテープに至るまで、この理念を一切ぶれずに貫いている。
 

2018 CINELLI

2018年シーズン、チネリは魅力的なニューモデルを2機種投入する。1つはスーパーコルサから派生したヴィンテージ。そしてもう1つは前衛的なクロモリロードだ。今なおスチールを大切にするのがチネリの理念なのだ。 
 

スーパーコルサ ヴィンテージ


創業者であるチーノ・チネリ氏が設計したスーパーコルサは、かつてのフラッグシップであり、クロモリ全盛時代は世界中のサイクリストの憧れだった。アルミやカーボンが台頭してきたあともイタリアで生産が続けられ、細部を変更しつつ今なおラインナップに残っている。

そんなスーパーコルサがデビューした1960年代のディテールを、忠実に再現したのが''ヴィンテージ''だ。基本設計は最新の同モデルに準じるものの、ヘッドバッジやデカールを復刻したり、リヤブレーキワイヤを内蔵式からアウターバンドで固定する方式へと改めるなど、その再現ぶりはかなり本格的。シルバー系のコンポーネントや手組ホイールをアッセンブルするのが王道といえるだろう。 

スーパーコルサ ヴィンテージ
■フレームセット価格/35万円(税抜)
■フレーム/スチール
■フォーク/スチール
■BB/ITA
■サイズ/48~64(1cm刻み) 
 
復刻するにあたって最も困難だったというヘッドバッジ。現行のウイングマークが登場する以前はこのような紋章が使われていた
当時はリヤブレーキのアウターワイヤごとトップチューブに這わせるのが一般的で、アウターバンドによる固定方法を忠実に再現
BBシェルには1984年に登場した''スポイラー''を使用。ワイヤリードが一体化されており、軽量化を兼ねた水抜き穴が設けられる
バッジを埋め込んだ特徴的なシートステー。スマートにレイアウトされたシートピンなど、こうした細かな造形が随所に見られる

ヴィゴレッリロード


2018年シーズンのブランニューモデル。2006年にデビューしたアルミピストフレーム、ヴィゴレッリのロードバージョンという位置付けで、素材にコロンブスのクロモリチューブ、ソーンを選択している点がピスト仕様との大きな違いだ。

フォークはコロンブスのカーボンモノコック、フツラで、テーパードコラムを採用しながら350gを公称。BBはスレッドタイプで、フレームのみの単体重量は1800gとなっている。エレクトリックフィールと名付けられたこのカラーリングは、チームチネリクロームのレプリカであり、ダウンチューブの下側にはピスト仕様と同様にスマイルマークをあしらうなど、チネリらしい遊び心も継承。5種類ものフレームサイズを展開し、身長146cmから193cmのライダーに対応する。 

ヴィゴレッリロード
■フレームセット価格/9万8000円(税抜)
■フレーム/スチール
■フォーク/カーボン
■フレーム重量/1800g(Mサイズ)
■BB/BSA
■サイズ/XS(47)、S(50)、M(53)、L(56)、XL(59)
■カラー/エレクトリックフィール 
 
リヤブレーキ、前後シフトワイヤともに内蔵式で、後者はBB下部のワイヤリードを経由してそれぞれのディレーラーへと導かれる
シートポスト径はφ31.6mmで、これをシートクランプにて固定。各チューブはティグ溶接で接合されており、仕上げは実に美しい
フォークの内側にある5桁の数字は、モデル名の由来となったヴェロドローモ・ヴィゴレッリの周長だ。タイヤは28Cまで許容する

【大屋 雄一の試乗インプレッション】
ホントにクロモリ!? 走りながら思わず声に出してつぶやいてしまった。試乗車にアッセンブルされていたホイール(カンパニョーロのシャマルミレ)の性能が少なからず影響しているとはいえ、全ての入力に対する反応が小気味良い。しかも、安価なアルミフレームのような不快な突き上げ感もなく、ハードなブレーキングも余裕で受け止めてくれる。総合力で言えばミドルクラスのカーボンに比肩するほどだ。時速40kmを超えてなおスパッとラインを変えられる運動性は、クリテリウムなどのレースで大きな武器となるはず。それゆえ、操縦には一定以上のスキルが求められるが、性能で語れるクロモリフレームであることは間違いない。

 
チネリ副社長/開発担当 ファブリツィオ・アギト:1996年、グルッポに入社してコロンブスを担当。2年後に異動しチネリも手がけるようになる。フレームからアクセサリーまでを統括する

【開発意図は?】
前後ブレーキなし、かつ固定ギヤという純粋なピストバイクのみが参加できるレッドフッククリテリウム。そのトップチームであるチネリクロームのメンバーが使用していたのが、アルミピストフレームのヴィゴレッリだ。

「彼らから『スチールフレームが欲しい』という要望もあり、このロードバ ージョンを企画しました。最初はピストのジオメトリーをそのまま当てはめたのですが、シューズとフロントタイヤが干渉するという問題に気付き、わずかにヘッド角を寝かせました。深いバンク角でもペダルが地面にヒットしないよう、BBハイトを高くしているのも特徴ですね。素材をアルミからスチールにするという選択は時代に逆行しているし、重量もわずかに重くなっていますが、クロモリのメリットは高速コーナーでのハンドリングが扱いやすくなること。我々にとって、2018年シーズンで最も大切な新製品ですね」と、チネリ副社長のアギト氏。10万円を切るという価格にも注目したい。 
 

ストラートファスター

ロードモデルのトップレンジに位置付けられるのが、このストラートファスター。フレームはカーボンモノコックで、特徴的なのはジオメトリーだ。ヘッ ド角、シート角とも立ち気味であり、さらにハンガー下がりを少なめとし、クリテリウムのようなレースで高い運動性を発揮する。左は2018年シーズンに 追加された新色で、サイケデリックブレックファストという色名は、とあるグループの曲名からインスパイアされたもの。こうした遊び心がチネリらしい。 

ストラートファスター
■フレームセット価格/28万円(税抜)
■フレーム/カーボン
■フォーク/カーボン
■フレーム重量/980g(Mサイズ)
■BB/プレスフィット86.5mm
■サイズ/XS(46)、S(48)、M(51)、L(54)、XL(57)
■カラー/サイケデリックブレックファスト new color
 

ジデコ

シクロクロスからツーリングまで幅広く使えるジデコ。フレームはコロンブスのトリプルバテッドアルミチューブ、ゾナルで、これにテーパードコラムの カーボンフォークを組み合わせている。2018年シーズンは使う色味をそのままに、グラフィックやロゴを変更してチネリらしさをさらにアップ。コンポはシマノのティアグラを中心に、機械式のディスクブレーキという構成だ。リヤスプロケットが11-32Tとワイドなので、勾配のきつい上り坂も楽々とこなせる。 

ジデコ 
■シマノ・ティアグラ完成車価格/19万円(税抜)
■フレーム/アルミ
■フォーク/カーボン
■フレーム重量/1530g(Mサイズ)
■BB/プレスフィット86.5mm
■サイズ/S(51)、M(53.5)、L(56)、XL(59)
■カラー/エニーカラーユーライク new color
 

cinelli BRAND HISTORY

1947
1943年のミラノ〜サンレモで優勝するほどの一流プロ選手だったチーノ・チネリ氏が、1947年に創業した。日本プロレス界の父とも称される自転車好きの力道山が、わざわざイタリアからチネリを持ち帰ったという話はあまりにも有名である
 
1960
ローマ五輪が開催されたこの年、チネリはアルミ製のステムおよびハンドルをリリースする。腐食を防ぐための乳白色のアルマイト仕上げは、チネリのアイデンティティとして広く知られるように。さらに同年、世界初となるプラスチックベースのサドルも発表する。それまで主流だった革サドルよりもはるかに軽量であり、なおかつ手入れが不要という夢のような商品だった
 
1968
10月10日、1時間で何km走れるかを競うアワーレコードにオレ・リッター 氏が挑戦し、48.563kmという記録を樹立した。このときに使われたのがチネリ製のフレームであり、同社がアワーレコードの頂点に立ったのはこれが最初である
 
1978
チューブメーカーのコロンブス社がチネリを傘下に収めたのが1978年のこと。上の写真は創業者のアントニオ・コロンボ氏だ。チネリ側の創業者一族は経営から離れたものの、長年培ってきたノウハウや理念はこのあとも引き継がれる
 
1979
コロンボ氏はチネリを傘下に収めたあと、プラダやトリノ五輪などのロゴも手がけた有名なデザインスタジオ、イタロルッピにチネリの新しいロゴ制作を依頼。こうして誕生したのが、チネリウイングなどとも呼ばれるこのデザインだ
 
1981
エアロダイナミクスをコンセプトとするレーザーを発表 。設計者はアンドレア・ペゼンティ氏で、彼は1979年に発売した軽量BMXの板材補強のノウハウを、レーザーに惜しみなく採用した
 
1984
ワイヤリードをスマートなフィンで覆うという、可鍛鋳鉄製のBBシェルを発表する。小さな肉抜き穴ですらデザインの一部に取り込むなど、イタリアならではの高いセンスにあふれた逸品
 
1995
ドロップハンドルに装着することでTTポジションが取れるスピナッチ。毎月2万セットを販売するなど大ヒット商品となるが、1997年にUCIがロードレースでの使用を禁止したため下火に
 
1998
CNC加工によって製造されたアルターステムをリリース。カバーを取り付けるなど積極的なカスタマイズが可能であり、マリオ・チポッリーニがこれを付けてジロでステージ優勝を果たす
 
2001
世界初となるステム一体型のカーボンハンドル、ラムをリリース。2003年のジロでは、これを装着したジルベルト・シモーニが総合優勝を達成し、模倣品が数多く出回るという事態に発展
 
2010
メッセンジャーバッグで知られるクロームとチネリがスポンサードする、チームチネリクローム。ピストで争われるレッドフッククリテリウムの有力チームであり、彼らの活躍がフィクシー(固定ギヤ)ブームに大きな影響を与えているのだ
 

イタリアンメイドモデルのサイズ&カラーオーダーが可能に

多くの有名ブランドがそうであるように、先に紹介したストラートファスターやヴィゴレッリロードなどは、アジアの協力工場にて生産されている。その一方で、チネリの代表的なモデルであるスーパーコルサやレーザーミアなどは今もイタリアの工房で職人が1本ずつ作っているのだ。

2018年は3モデルでサイズオーダーが可能となり、さらにネモティグについてはカラーも全26種類から選べるようになった。ネモティグはテーパードコラムのカーボンフォークを採用した最新のクロモリロードで、BBはプレスフィットからスレッド式に戻された。タイヤは28Cまで許容でき、ディスクブレーキ仕様も用意される。なお、コロンブスのステンレスチューブを使用したXCRもイタリアで製造されており、これにもディスクブレーキ仕様が追加される。
 

ネモティグ(サイズオーダーが可能に/26色からカラー選択可能に)

コロンブスのスピリットチューブをティグ溶接で組み上げたネモティグ。カラーオーダーとして用意されるのは26色で、それぞれツヤありとなしが選択できるほか、フォークだけツヤなしで、という要望にも対応する。ディスクブレーキ仕様も現在詳細を詰めている段階で、最新のスルーアクスルが採用される。

■フレームセット価格/24万円(税抜)、27万円(税抜・ディスクブレーキ仕様)
■フレーム/スチール
■フォーク/カーボン
■基本サイズ/XS(48)、S(51)、M(54)、L(56)、XL(59)、XXL(61)
■基本カラー/パープルヘイズ、イエロームーン、シルバーバレッド、 ブラックドッグ、チェリーボム
■サイズオーダーアップチャージ料金/2万円(税抜)
■基本カラー以外のアップチャージ料金/2万円(税抜) 
 

レーザーミア(サイズオーダーが可能に)

1981年に登場したチネリの伝説的名車であるレーザーのスタイリングを、カーボンで忠実に再現したモデル。一般的なモノコックではなく、チューブ同士をカーボンでラッピングして接合する製法のため、サイズオーダーが可能だ。なお、左チェーンステーの内側には、設計者であるアンドレア・ペゼンティ氏のサインがさりげなく入れられる。

■フレームセット価格/52万円(税抜)
■フレーム/カーボン
■フォーク/カーボン
■サイズ/48-62(1cm刻み)
■カラー/アズーロレーザー
■サイズオーダーアップチャージ料金/7万円(税抜) 
 

スーパーコルサ(サイズオーダーが可能に)

創業者であるチーノ・チネリ氏が設計し、今もなお生産されているスーパーコルサ。使われているチューブは コロンブスのSLで、BBはイタリアン規格だ。サイズは48から64まで1cm刻みで用意されるが、さらに細かなオーダーも可能となっている。先に紹介したヴィンテージに対し、レギュラーモデルはリヤブレーキワイヤをトップチューブに内蔵。

■フレームセット価格/29万円(税抜)、30万円(ローザカラー・税抜)
■フレーム/スチール
■フォーク/スチール
■サイズ/48-62(1cm刻み)
■カラー/ビアンコパーラ、アズーロレーザー、チタニウムグレイ、ヴェルデジャガー、ブラックタイ、ブルーチャイナ、ジアロカリー、ロッソフェラーリ、ローザ
■サイズオーダーアップチャージ料金/7万円(税抜) 
 

セラサンマルコ

1935年にルイージ・ジラルディ氏が創業したイタリアの老舗サドルメーカー。2018年の新製品として登場したショートフィットCは、これまでにないコンセプトで設計されている。 

ショートフィットC
価格/1万6800円(税抜)

カラー/ブラック、レッド、ホワイト
寸法/250mm×144mm 

創業以来、レーシングサドルに特化して成長を続けてきたセラサンマルコ。コンコールやロールス、リーガルといった定番品を数多く生み出してきた同社から、何とも個性的なデザインのサドルが登場した。全長250mm。この短さが商品名の由来となっているショートフィットC。タイムトライアルやトライアスロン、または女性用など特定の用途のために作られたのではなく、他のモデルと同様、幅広く使えるよう設計されている。

サドル中央には前後方向に長く穴が開けられており、さらに厚いパッドが装入されているのも特徴だ。大量のパッドはお尻の痛みを軽減するが、腰がフワフワと落ち着かないというデメリットも。それを解消するため、ショートフィットCはサイドでもきちんと体を支えられるように設計されている。これは注目だ。 
 

ハッチンソン

1853年に創業、1890年から自転車用タイヤを製造しているフランスのハッチンソン。1年間に200億円(!)もの研究開発費をつぎ込んでいる同社が、新コンパウンドを発表した。 

11ストームコンパウンド採用モデル
フュージョン5ギャラクティック、同パフォーマンス、同オールシーズン


2006年に世界初のロード用チューブレスタイヤをリリースするなど、常に革新的な技術で業界を牽引するハッチンソン。昨年登場したレーシングタイヤ"フュージョン5"に、次世代コンパウンドを採用する新シリーズが追加された。11ストームとは、風力階級で暴風レベルの"11"を意味し、ドライはもちろんのこと、ウエットや荒れた路面でも高い実力を発揮することが想起できるようにと名付けられた。

自転車用タイヤのテスト機関において、従来のフュージョン5に対し耐摩耗性が19%向上したのをはじめ、ウエットグリップは+11%、ドライグリップは+3%など、全ての性能が向上したことが証明された。この新コンパウンドはラインナップを増やす予定。また、フュージョン5には新たにチューブレスレディが加わった。 
 

チネリ 2018年モデル

これからのロードバイクはどこへ向かう?

アジアマーケットにおいて、日本はチネリの売り上げが長年トップだという。副社長であるファブリツィオ・アギト氏に、これからロードバイクはどのように変化するのかを、自由に語ってもらった。 

「チネリを傘下に収めたコロンブスは、クロモリ全盛期には世界最大のチューブメーカーでした。ロードバイク用のフレーム素材として、現段階ではカーボンが間違いなく頂点ですが、アルミはもちろんスチールですらそれに近い性能が出せると考えています。特にネモティグはサイズオーダーができるのが強みで、シリアスレーサーの要望にも応えられるでしょう。

近年、日本ではクロモリの需要が高まっているようですが、北米やイギリスでも同様な傾向があり、このたび発表したヴィゴレッリロードは、そうしたニーズに応えられると確信しています。クロモリがカーボンに勝るのは耐久性で、万が一落車しても走り続けられる可能性が高い。チームチネリクロームの選手がスチールを求めたのもそれが大きな理由でしょうね。 

ロードフレームにプロ用とアマチュア用の違いはないと考えています。それよりも、アッセンブルされるコンポーネントの影響のほうが大きい。同じフレームでもタイヤを太いものにすれば乗り心地がよくなるので一般サイクリスト向けになるし、ホイールを軽量なカーボンにすれば純粋なプロ仕様を演出することができる。チネリはフレームのデザインにフォーカスしているので、用途に合ったアッセンブルで自由にサイクリングを楽しんでください」
 

自転車世界一周最速ギネス記録保持者が日本縦断にチャレンジ!


自転車世界一周最速ギネス記録保持者、パオラ・ジャノッティさん
2014年に自転車での世界一周にチャレンジし、女性最速のギネス記録を樹立したイタリア人サイクリスト。今回は北海道から九州までの日本縦断に挑戦し、約2300kmもの道のりを予定より早く9日間で走破した。


●走行距離:約2300km 
●走行時間:9日間 
●1日平均走行距離:約260km 
●1日平均走行時間:約15時間

自転車を始めたのは5年前で、そのときからチネリとの付き合いがスタートしたというパオラさん。以前はミラノでファイナンシャルアドバイザーをしており、今回の日本縦断チャレンジにおいてはイタリア大使館から激励を受けたり、イギリスの衛星放送局スカイのインタビューにも答えている。 

「1日に15時間(!)も走っているので、その最中は自分の人生や社会全体について考えを巡らせます。同じ子どもでも、ヨーロッパよりモノに恵まれない南米や東南アジアのほうが幸せそうに見えるのはなぜか? 走り始めるとどんどん価値観が変わってくる。禅に近いかもしれませんね。私の挑戦は寄付を集めるという目的もあり、将来的にはアフリカの女性のために自転車を作る会社を立ち上げたいんです。  

ロングライドのコツは、何といっても補給と機材。あとは優秀なレーパンを選ぶことですね。でも、一番大切なのは、ひたすらメーターを見続けるのではなく、笑顔で走ること。自転車は自由になれる乗り物で、新しい文化やいろいろな人に出会えるチャンスをくれます。ぜひ楽しんでください!」

 
(写真左) 5時半から22時ごろまで毎日走り続け、1日平均約260km、9日間で日本を縦断してしまったパオラさん。
1時間ごとに必ず補給食を食べ、1日の摂取カロリーは何と8000〜1万kcal(!!)に。イタリア製パスタにも秘密があるという

cinelli Camp 2017 in Tateyama & Awajishima



5月中旬、チネリユーザーまたはチネリに興味のあるサイクリストを対象として開催された第1回チネリキャンプ。千葉県館山市と兵庫県淡路市の2カ所で行われ、どちらの会場も希望者が予定数を大きくオーバーするという人気ぶりだった。  

30kmのライドをメインに、メーカー関係者とファンとの交流を目的とするこのイベント。今回、参加者から称賛されたのが、本格的なイタリア料理を作るというものだ。このために来日したアンドレア・レッキ氏 は、ミラノの5つ星ホテルで手腕を振るうマスターシェフ。彼の指示により参加者はライド前に下ごしらえを実施し、これをレッキ氏が調理するというもので、ライド後に用意された料理はどれも絶品!ニョッキやリゾットなど、いずれも素材の良さを生かしながらイタリアらしい味わいに。これまでにないサイクルイベントであり、この異文化交流は参加者の心に深く刻まれたようだ。

 


絶品!かぼちゃのリゾット

【材料】
米 250g
かぼちゃ 500g 
玉ねぎあるいはネギ 100g 
バターあるいはひまわり油 50g 
すりおろしたパルメザンチーズ 50g 
セージ 適量
 水 2分の1カップ
 塩 適量
 ブラックペッパー 適量

【作り方】 
1. 刻んだ玉ねぎまたはネギを鍋に入れ、スプーン1杯分のバターあるいはひまわり油で炒める。その後、塩を1つまみ、水2分の1カップを入れ、だし汁を作る。
2. かぼちゃをきれいにし、サイコロ状に切る。
3. 鍋に米を入れて2分間焼く。かぼちゃ、セージを加えてだし汁を適宜加える。
4. 12分間炊き、3分間蒸らす。その後、塩・コショウを加える。 
5. バターあるいはひまわり油、そしてすりおろしたパルメザンチーズを加えて完成。ボナペティート(召し上がれ)! 
※グリルに入れて表面をカリッと仕上げてもいい。イタリア産の赤ワインが良く合う。

 

問い合わせ先

ポディウム
http://www.podium.co.jp/