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最終戦はマトリックスの佐野が制す! Jプロツアー今シーズンの振り返り

10月28日(土)、Jプロツアー最終戦、JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップが群馬サイクルスポーツセンターにて行われた。132kmのレース、最後の小集団スプリントを制したのはマトリックスパワータグの佐野淳哉だった。また、シリーズ戦の頂点であるJPT個人ランキングは同チームのホセ・ビセンテが自身4度目のルビーレッドジャージを手にした。
text&photo:滝沢 佳奈子

木枯らしの吹く群馬での激戦

肌寒さを感じる朝、ウォーマー類を身につけた選手たちがスタートを切る
筧や佐野、岡らが最初の逃げグループに入る
5周目には安原らが合流し逃げグループが9人に
雨澤は何度もアタックを繰り返すが、チェックが厳しく入る
10月28日(土)、肌寒さと群馬サイクルスポーツセンターを囲う木々の色づきが、秋の訪れを感じさせる。天気はどんよりと厚い雲が覆うものの、雨が降るまでには時間がかかりそうであった。先週ジャパンカップでも台風21号の影響が心配されたが、今週はまた新たに台風22号が日本に迫っていた。
シリーズ戦であるJプロツアー(JPT)最終戦は、当初の予定では昨年も開催された新潟県・南魚沼市で行われる予定だったが、三国川ダムの周回コースにおいて崩落が起こり、通行ができなくなってしまったため急遽群馬サイクルスポーツセンターにて行われることとなった。
また、この一戦は、シリーズ戦の中でも最高ランクのクアトロAで、チームでの総合ポイントトップのチームには経済産業大臣旗である”輪翔旗”が与えられ、群馬サイクルスポーツセンターの1周6kmのコース×22周回、総距離132kmで争われた。

JPT個人ランキングは、これまでの全20戦を終えた段階でマトリックスパワータグのホセ・ビセンテが2368ポイントと、2位の吉岡直哉(那須ブラーゼン)を1000ポイント以上引き離していた。また、JPTチームランキングもマトリックスパワータグが6668ポイントで1位。2位の宇都宮ブリッツェンに2000ポイント以上の差をつけていた。

朝8時半、選手たちはウインドベストやカバー類などを身につけたままレースをスタートを切った。1周目、「最初十数人になったじゃないですか。あれは僕のワンアタックでそうなりました」と話したのは、先週のジャパンカップロードレースで3位に入った宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明だった。
しかし、雨澤の実力にはほぼ全員が警戒している状態で、逃げは許されず。2周目には、筧五郎(イナーメ信濃山形)、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、湊諒(シマノレーシング)、柴田雅之(那須ブラーゼン)、トム・ボシス(東京ヴェントス)、中西健児(キナンサイクリングチーム)、吉田悠人(インタープロサイクリングアカデミー)の8人が逃げグループを形成していた。

8人は徐々に集団との差を広げていく。集団からはさらに阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、安原大貴(シエルヴォ奈良ミヤタメリダレーシングチーム)がブリッジをかける。5周目にはその2人も先頭集団に合流。先頭から吉田悠人が落ち、9人になり、集団とのタイム差は3分前後まで開いた。メイン集団前方では雨澤が厳しいレースにしようとアタックを仕掛けては潰され、仕掛けては潰されが繰り返される。


7周目、先頭集団にいた岡が遅れた。遅れた理由について岡は、「最初はアベタカさんも追いついてきて良い展開だったんですけど、(ウインド)ベスト脱いでいる途中で自転車に絡まって(リヤ)ディレーラーが曲がって乗れなくなってしまって。ニュートラルバイクに乗ったら、完走できないかもしれないと思うくらいポジション全然出なくて……。チームの代車にホームストレートで代車に乗り換えました」と振り返る。

メカトラブルで先頭にいたボシスが遅れ、先頭は7人。集団からは、さらに木村圭佑(シマノレーシング)や横塚浩平(リオモベルマーレ)を含む5人の追走が生まれ、先頭集団から遅れた岡がこれに乗り、6人になった。11周目に入ると、先頭と追走の差は57秒に。追走とメイン集団の差も徐々に縮まっていく。落ち着きのない集団からはさらに2人が抜け出す。

追走が先頭集団に追いつき、14人に。14周目、集団からさらに山本元喜(キナンサイクリングチーム)とU23全日本チャンピオンジャージを着る横山航太(シマノレーシング)が先頭集団にジョインし、16人の大集団になった。ほとんどのチームが逃げにメンバーを送り込んだところでやっと集団は落ち着きをみせ始める。
 
集団前方にキナンが固まり、飛び出すタイミングを伺う
14周目以降は16人の大集団でレースが運ぶ
先頭集団ではアタックが連発。追走に入ったメンバーは懸命に前を追う
最終周回、佐野、岡、横山、山本の4人が抜け出す
先頭集団を捕まえるべくマトリックスが集団を鬼引き
チームの勝利を喜ぶアイランと佐野。アイランは個人の勝利より、チームでの勝利が好きだそう
逃げと集団のメンバーは変わらず、タイム差は20周目でも2分差のまま。プロトンは逃げにもメンバーを送り込んでいるが、マトリックスが宇都宮ブリッツェンと協力して集団を牽引し始める。メイン集団にいた土井雪広(マトリックスパワータグ)は、「佐野さんが行ってたんで、僕らは待ちで、最後つかまえるかどうかっていうのは佐野さん次第だったんですけど、あまり佐野さんのインフォメーションがなかったので、僕ら後ろの集団としてはキャッチする方向で、最後(吉田)隼人にスプリントさせるっていう動きでした」と話す。
一方、16人の先頭集団の中でも、残り距離が少なくなるにつれてアタック合戦が勃発する。先頭集団に一番人数を送り込んでいたシマノレーシングが波状攻撃を仕掛けると、中西や岡、佐野らを中心に対応に入る。

最終周回手前でメイン集団に追いつかれる展開を嫌った佐野が仕掛けた。「他のチームが先頭集団に複数人入っていたので、僕が集団でスプリントした時に例えば岡くんとか木村くんとかに敵わないことはわかっていたので、僕はどこかで少人数にしなければならなかった。短い一番急な坂でしかけて、人数を減らして、最終的に先頭集団に入れたのが良かったです」と佐野。それについて行くことができたのは、岡、横山、山本の3人だった。
メイン集団もかなり近づいているものの勝負はこの4人で決まった、と思いきや、最終周回に入り、ヘアピンコーナーの下りで先頭を走っていた岡が単独で落車してしまう。
「今日はトラブルがいっぱいあって、最後は自爆して……。久々においしい展開で、4人で勝負決まったんで、スプリントならチャンスあるかなと思ってたので、もったいなかったですね。僕も全部のアタックほとんど乗れていて、4人で飛び出した時、下りで佐野さんが少し遅れてたんで、横山と二人でちぎろうとして一番急なヘアピンコーナーを攻めてたら攻めすぎて滑ってしまいました」と岡は苦虫を噛み潰す。すると、追走メンバーから木村が追いつき、先頭は面子を変えて4人になった。その他の追走メンバーも必死に追うが、マトリックスの協力な牽引によってメイン集団がもうすぐに後ろに迫っていた。

最終周回、バックストレート時点で先頭からは横山が落ち、佐野、木村、山本の3人。佐野が抜け出そうと、先頭を走るが後ろの二人も食らいつく。ゴールライン100m前から3人は横一列。その後ろには、横山、さらにその後ろにはゴールスプリントに絡みたい吉田を含むメイン集団が見えていた。
先頭3人の中で一番最初にスプリントを開始したのは山本。それを見て佐野と木村も加速し、スプリント勝負に。若干勾配のあるゴールスプリントをパワーで踏み切った佐野が一番早くゴールラインに到達し、両拳を突き上げた。



山本が先に行ったのを見てからスプリントしたことについて佐野は、「僕、体格が大きいので絶対狙われるのはわかってたんですよ。ここ(ゴールライン手前)は緩い傾斜なので、加速というよりは踏み切れるかどうかというところなので」と話す。
「ラッキーでした。もういろんな条件が良い展開で重なった。途中下りで岡くんが落車して、もし彼がいたらもっと違う展開になってたと思います。今日は僕にツキがあったなと。最終的に残ってた選手は勝負勘もある選手たちだったので、その中で勝てたっていうのはうれしく思います」と笑顔で続けた。

不運に見舞われた宇都宮ブリッツェンの清水裕輔監督は、佐野と真逆のことを話した。「逃げ集団に入れれば、岡、(鈴木)譲で行こうと思っていました。少人数で行くなら雨澤、大集団で行くなら小野寺というプランで、どちらでもいいように。マトリックスもほぼ同じ条件で最後までいってたと思うんですよ。佐野と岡と1対1で。後ろも協力して引いて、まぁ追いつかなくても輪翔旗もあるし、本当はそこに小野寺も温存してたからいけたはずなんですけど。(小野寺の)パンク……、もう不運としか言いようがないですね。
まぁもちろん(岡の)落車に関しては、技術不足。今シーズンの不運というか、そういう巡り合わせが最後に全部来たかなっていう。マトリックスは今年強かったし、運もあったと思うんですよ。それが今日も強かったし、運も味方したなっていう印象ですね」。

今レースのチーム総合の結果で与えられる輪翔旗も、スプリントで集団のトップを取った吉田の動きもあり、マトリックスパワータグの手に渡った。
 
若干の上り勾配を踏み切った佐野が優勝

今シーズン振り返り

今大会のチーム1位がマトリックスパワータグ、2位はシマノレーシング、3位がキナンサイクリングチーム
昨年の個人・チームランキングのトップの座を両方とも獲得したチーム右京は今年は主戦場をUCIアジアツアーに切り替えたため、不在。
今年は、宇都宮ブリッツェンのエースである増田成幸がツール・ド・とちぎ後にバセドウ病の発覚により、戦線離脱を余儀なくされてしまったり、U23カテゴリーの雨澤毅明、岡篤志、小野寺玲の3人が最もレースのスケジュールが集中するタイミングで欧州遠征に召集されたりと、残されたメンバーでの苦戦を強いられた。その中でもU23のメンバーが遠征から帰ってきてから4勝を挙げ、その成長ぶりを見せつけた。宇都宮ブリッツェン清水監督と、今回のレースでも積極的な動きを見せていた雨澤に話を聞いた。
 
輪翔旗は4年ぶりにマトリックスの手に渡った
Jプロツアーの個人総合優勝のビセンテとU23の優勝者雨澤
Jプロツアーのチーム総合優勝もマトリックスパワータグに
宇都宮ブリッツェン

清水裕輔監督
Q:増田選手の病気やU23の召集など、かなり苦戦を強いられたように思える今シーズンでしたが、振り返ってどうでしたか?
増田の病気っていうのは本当に予想外でしたけど、U23が召集されてしまうっていうのはわかっていたので。去年の走りから、地元メディア中心に今年はブリッツェン余裕でとるんじゃないかって言われてたんですけど、そういうことは決してないって言ってて。U23も居ないし、マトリックスはメンバー変わってないからチーム力も総合力も上がってるだろうし。あえてそういう風にわかってた状況でやろうと思ってたんですよね。対等か厳しいかくらいだと思ってたので、いいレースができると思ってたんです。それでもいけるかなと思ってたんですけど、厳しかったですね。選手たちはできることをやってくれたので、そこ含めて自分の責任だなと思ってます。

Q:来シーズンに向けての課題は何だと思いますか?
まずは全員揃えることですね。また、中堅の層の厚さっていうのは、例えばマトリックスを見ていても揃っているし。若手とベテランは伸びてきていますけど、中堅がなかなか……。その辺さえクリアしていけば来年もいいレースができるんじゃないかなと思っています。


雨澤毅明
Q:正直、Jプロツアーのレースレベルでは物足りないんではないでしょうか?
はい、非常に物足りないです。でも、自分のいる環境でどれだけ成長できるかなんで。いい環境だからって成長できるとは思わないので、自分の意識の問題だと思います。夏の海外遠征が終わってから力の差が出てきて、普通に走っても勝てる状態で。せっかくレースしに来てるので厳しいレースにしないと勿体無い。もっと上を目指さないと。力技で走るっていうのはJプロツアーでやっていかないと。最後まで脚を溜めて溜めてってやっていると、最後に集団から飛び出せるので、そういうレースをここではしたくない。そういうのはUCIレースとかで、本気で頭使って成績を狙いたい時にやる。ここ(Jプロツアー)は違うな、と。

Q:今回のレースでやるべきことはやったと思いますか?
そうでもないです。やっぱり勝たないとですね。きつくても勝たなきゃ。じゃないと、自分が今やっていることをバカにされる。実際バカにしてくる人もいるので、なんだこのやろう!という気持ちをバネにまた頑張りたいなと思います。

Q:欧州遠征を終えて、どう変わったと思いますか?
自信はないですよ。まだまだ自分は弱い。弱いって思ってるのが、世界の選手と比べてであって、他の人たちの目線が違うんですよね。向こうのレース走りに行く時、結構自信持って行ったんですよ。それで本気で挫折して。一回やめようかと思うくらい落ち込んで落ち込んで、一つ一つ頑張ってくしかないんだなと思うようになって地道に頑張ってきたらここまで自分が強くなれました。最終的にはヨーロッパの方を目指したいので、今の実力で足りるのかって言われたら絶対足りないので。楽なレースしてたら絶対弱くなっちゃうんで、きついことを繰り返してた方が強くなれる。それをずっとこれからも続けていきたいですね。



一方で、マトリックスパワータグは昨年よりも個々の力が発揮され、良い形でチームワークに結びついているように感じられた。Jプロツアー全21戦中12勝と席巻したマトリックスの選手と監督に今シーズンを振り返ってもらった。


マトリックスパワータグ

ホセ・ビセンテ

Q:ルビーレッドジャージを手にして、どんな気持ちですか?
ルビーレッドジャージは4回目の獲得ですが、めっちゃ気持ちいいです。今年は個人的にも(Jプロツアーで)5回勝利をあげることができました。今年は優勝することが自分にとっても大事なことだと考えていました。

Q:チームとしてはどうでしたか?
今までで今年のチームが一番強いです。チームワークも含めて全員がとても良かったです。

Q:ブリッツェン増田選手の不在も今シーズンの好成績に起因していましたか?
その通りですね。ブリッツェンの増田選手がいなかったことはかなり大きいと思います。


吉田隼人
Q:今シーズン振り返ってどうでしたか?
ちょっと波があったんですけど、総合でも5番以内に入れて、マトリックスも3人入れたっていうのは良かったんじゃないですかね。

Q:吉田選手自身の結果としては満足な結果でしょうか?
そうですね。結果的に(Jプロツアーで)3勝くらいできたんで、その部分では良かったと思います。

Q:今年のチーム力っていう面では?
もうダントツじゃないですかね。そういうのがあってみんな上位に入れたし、僕も勝てているので。

土井雪広
Q:今シーズンのチーム力について、振り返ってみてどうでしたか?
とりあえずはこのJプロツアー勝てたのは良かったですね。あとは全日本選手権とか、TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)とかUCIレースでもっともっと上を目指して、もっと大きなスポンサーがつくようなことをしていかないとやっぱりこれ以上上にはいけないと思います。あとはチームとしては、イベントを盛り上げるのも大事な仕事なので、トータルで考えてもイベントの参加者も増えてますし、かなりいいシーズンだったと思います。この後は、シクロクロスシーズンに入ります。

Q:土井選手自身の結果を狙うという意味では?
(自身で結果を狙うのは)全日本とTOJくらいで、TOJは何度も10位以内とか5位以内とか入ってはいたんですけど、UCIポイント圏内とかステージ優勝には届かなくて。また来年、タイで死ぬほど練習してきます。2月から全開で行きます。

アイラン・フェルナンデス
Q:今シーズン振り返ってどうでしたか?
日本に来てから4回目のシーズンでした。チームにとっても、自分にとっても今までの中で一番いいシーズンだったと思います。この3シーズンで、佐野さんのことについて、ホセのことについてなど、全メンバーのことをとてもよく知ることができました。このシーズンでチーム全員が力の底上げができたのかと思います。

Q:来年に向けてどうしていきたいですか?
願わくば来年もマトリックスにいて、自分ももっと力をつけて、ホセたちのアシストをしたいです。ヒルクライムレースなどでも強くなりたいです。

安原昌弘監督
Q:今年の満足度としてはどれくらいでしょうか?
満足度は80%くらいかな。成績だけ見たら過去最高の成績。でも増田がいたらこうは簡単にいかない。ブリッツェンのU23の選手が途中で抜けたりっていうのは、そりゃあ多少はあるけど、大きいのは増田。やっぱり俺は、増田がミスターJプロツアーだと思っているわけ。みんな強くなった選手がヨーロッパ行ったりする中で、ここでずっと頑張ってくれていて、レベル高い選手といったら増田なんよ。自分とこの選手以外ではね。俺はもう増田しか見てないし、ブリッツェンしか見てない。ブリッツェンが4人の時でも、5人の時でもやばいやばいと思ってるのはブリッツェンだけ。ブリッツェンを、増田をリスペクトして、こういうチームになりたいと思ってきた。だから喜びも8割。増田がいるブリッツェンを叩いて出した成績ならもう10割なわけよ。だからやっぱり増田にはちゃんとした状態で出てきてもらって、もう一回やりあいたい。増田がいてくれる状態で勝たないと何の意味もない。

この前復活した時も、「マトリックスばっかり前にいて、しょっぱいレースしてますよね」なんて言うから、まぁお前の言う通りやわって(笑)。そりゃあいつがいたらそうはいかんから。だからホセなんかもルビーレッドとってうれしいけど、やっぱり増田とやりあって勝ちたいっていう思いがある。負けたにしても増田相手だったら納得できるからな。俺もホセも納得できる。

Q:チームとしても今シーズンかなりいい状態だったと思いますが。
うちはベテランの選手多くて、わかってる連中ばっかりなんや。とはいえ、自転車って動いている競技だから、隼人で行くぞって言っても、うまくドッキングできなかったり、1年目はそういうことあったんだけど、2年目からは隼人をどういう動きで連れてったら、楽にスプリントできるのかっていうのがみんなわかってきてくれたから。隼人勝たす時、ホセ勝たす時(の動き)っていうのがみんなわかってきた。だから、うちのミーティングは1分で終わる。「明日は隼人ね」、「明日はホセね」。これでみんな理解してくれるから。ジャパンカップのプレゼンの時のミーティングは1時間やったけどな(笑)。でもそれでも監督が必要っていうのは、選手はずっと走ってるわけだから、全体が見えへんねん。前が2分差で行ってても、追わなあかん2分差か、ほっといても落ちてくる2分差かっていうのは俺が見とかなあかんねん。それは俺が指示するし、それさえ言えばあいつらわかってくれる。みんなの動きとしての満足度は100%だけど、成績は増田がおらんから80%。いつも勝ってワーワー言うてるけど、心のそこでは増田おらんからなぁといつも思ってる。

Q:メキシコ人のダビ・ガオナはどういう経緯でシーズン途中からの加入だったんでしょうか?
今まで入れた外国人は、春先に来て、じゃあ走ろうってそこで契約するわけ。でも実績なんてわからへんのよ。あいつら大陸のレース走ってるから、大陸のレースは標高3000mみたいなところバンバン行くのに、こういう細々したレースに対して向き不向きがあるわけ。それ見るのにちょっと早めに来させて見るわけよ。向こうの成績がイコールなわけじゃない。ワールドツアーをバリバリ走っているような選手は関係ないけど、そうじゃないやつらの成績っていうのはちょっとわかりにくい。ベンジャ(・プラデス チーム右京)はこういうの得意で力を発揮したけど、アイランやホセも慣れるまで時間がかかったって言ってた。ホセもこんな細々したところでレースしたことないって。ダビも家が1800mのところにあるらしいからな。土台が違うねん。でも、まだ20の若造だからな。その辺を見極めて、ああいうのをきっちり走らせるようにするのが監督の腕だけどな。
 

第51回 JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ リザルト

1位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 3時間22分29秒
2位 木村圭佑(シマノレーシング) 同タイム
3位 山本元喜(キナンサイクリングチーム) 同タイム

 

●チーム総合
1位 マトリックスパワータグ
2位 シマノレーシング
3位 キナンサイクリングチーム

●Jプロツアー個人総合優勝(ルビーレッドジャージ)
ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)

●Jプロツアーチーム総合優勝
マトリックスパワータグ

●JプロツアーU23個人総合優勝(ピュアホワイトジャージ)
雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)

 

2017シーズン Jプロツアー全21戦 戦績

●マトリックスパワータグ 12勝(宇都宮クリテリウム、東日本ロードクラシック群馬大会Day2、那須塩原クリテリウム、西日本ロードクラシック広島大会Day1、みやだ高原ヒルクライム、みやだクリテリウム、タイムトライアルチャンピオンシップ、秋吉台カルストロードレース、まえばしクリテリウム、まえばし赤城山ヒルクライム、おおいたサイクルロードレース、経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ群馬大会)
●宇都宮ブリッツェン 4勝(石川サイクルロードレース、大田原クリテリウム、輪島ロードレース、おおいたいこいの道クリテリウム)
●那須ブラーゼン 1勝(宇都宮ロードレース)
●シマノレーシング 1勝(西日本ロードクラシック広島大会Day2)
●リオモベルマーレ 1勝(やいた片岡ロードレース)
●キナンサイクリングチーム 1勝(東日本ロードクラシック群馬大会Day1)
●ブリヂストンアンカー 1勝(那須ロードレース)