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失敗しない!はじめてのロードバイク選びのコツ

一般的なシティサイクルとは違い、ハイスピードで走ることができるロードバイクは、購入する際に注意すべきポイントがある。ロードバイクの購入を考えているビギナーに密着し、プロショップのスタッフにロードバイク選びについて聞いた。
 
photo:岩崎竜太、小野口健太
presented by SPECIALIZED

何がしたい?

ロードバイク選びの第一歩は、目的を決めること。「週末にサイクリングしたい」「レースやイベントに出てみたい」「ロングライドに挑戦する」「ヒルクライムで達成感を味わいたい」「通勤で使いたい」など、自分は自転車で何をしたいのかを決めておこう。目的によって買うべき自転車の種類が変わるからだ。

ショップ選びも大切だ。ママチャリをメインに扱っている町の自転車屋さんではなく、スポーツバイクの知識や技術が豊富なプロショップ(スポーツバイク専門店)がいい。組み立てや整備などの技術に長けているうえ、後々の点検時などでも安心だ。またプロショップはイベントや走行会などを主宰していることも多く、購入後に自転車の新たな楽しみが広がる可能性もある。

「ロードバイクで自転車通勤をしたいと思って。将来的にはロングライドやイベント参加も考えています」という冨田さんは、会社の近くにあるプロショップ、スペシャライズド東京へ。
 
アドバイザー:中岡優華さん(左)
スキーのオフシーズントレーニングとして乗り始めたことがきっかけでスポーツバイクにのめり込んだ中岡さん。現在はスペシャライズド東京でサービスアドバイザーを務める。


自転車欲しい人:冨田翔一郎さん(右)
映像関係の仕事をしているサラリーマン。自転車通勤のためにスポーツバイクを求めて来店。通勤だけでなく、週末のサイクリングやロングライド、イベント参加にも興味あり。
 

ロードバイクの種類

ロードバイクと一口に言っても、様々な種類が用意されている。

まずは万能なレーシングモデル。あらゆる地形を効率よく走るために作られたバイクで、軽さや動力伝達性能、俊敏性に重きが置かれる。「コンペティティブロード」や「ノーマルロード」とも呼ばれる。スペシャライズドで言うとターマックシリーズやアレーシリーズがこれにあたる。レースやヒルクライムが目的ならこれを選ぼう。
 
今年フルモデルチェンジを果たした、スペシャライズドの入門機アレーシリーズ
同じくフルモデルチェンジしたターマック。ロードバイクの王道をいくモデルだ
エアロロードのヴェンジシリーズ
エンデュランスロードのルーベシリーズ
オフロードもオンロードでも道を問わないアドベンチャーロードであるディバージュシリーズ
クロスバイクの代名詞、シラスシリーズも久しぶりのフルモデルチェンジ
ロードもいいけど、MTBという選択肢もある。これはロックホッパーシリーズ


エアロロードは平坦路を速く走るため設計されたモデル。フレームを翼状にするなど空気抵抗を低く抑えたロードバイクで、かつては快適性や扱いやすさに難があるものも多かったが、スペシャライズドのヴェンジシリーズなど、近年のエアロロードは万能性を手に入れつつある。平坦基調のコースを速く走りたいならエアロロードがいいだろう。

快適性や安定感が欲しいなら、ルーベシリーズのようなエンデュランスロードだ。フレームやパーツに衝撃を緩和する機構を仕込み、ハンドルやサドルに伝わる振動をカットする。ハンドル位置が高めに設定されるため、ラクなフォームで走れることも特徴だ。快適にロングライドをしたい人、体へのストレスをできるだけ減らしたい人に向く。

そのほかにも、荷物を積めるツーリングバイクや、未舗装路も走れるグラベルロードなどがある。ロードバイクではないが、MTBを最初の1台に選ぶというのもありだ。太いタイヤとサスペンションは都市部を走っても快適。

スペシャライズドのロードバイクラインナップ
 

コンポーネント、フレーム素材の種類 どう違って何がいいのか?


コンポーネントとは、変速機やシフトレバー、クランク、ブレーキキャリパーなど、自転車に必要なパーツ群のことで、シマノであれば高価な順にデュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラというグレードがある。各グレード間に重量や耐久性、変速性能などの性能に差があるが、分かりやすいのは変速段数だろう。

 
こちらはシマノ・ソラ。9速とはリヤスプロケット(ギヤ)の枚数のことだ
デュラエース・アルテグラ・105はリヤの変速段数が11速だが、ティアグラは10速、ソラは9速となる。デュラエースとアルテグラには、変速を電動で行う電動コンポーネントも用意されるが、通常のコンポーネントに対して高価だ。

入門ロードバイクは105以下のコンポーネントを採用することが多い。同じフレームでもコンポーネントによって価格が変わり、例えばスペシャライズドのアレーにはアレー・エリート(105仕様で約16万円)とアレー・スポーツ(ソラ仕様で約10万円)がある。
 

入門モデルのフレーム素材


フレーム素材も様々だ。ロードバイクのフレームに用いられるのは、カーボンやアルミ、スチールなどの金属。カーボンには<軽さ・快適性・剛性を両立させやすい>というメリットがあるが、価格はやや高め。ミドルグレード~ハイエンドモデルに採用される。

入門モデルに多いアルミフレームは、カーボンに比べるとやや重く快適性も低くなりやすいが、近年は高性能化が進んでおり、もっともコストパフォーマンスに優れたフレーム素材といえる。カーボンよりアルミのほうが頑丈になることも多く、「1台目ならアルミフレームがおすすめです」と中岡さん。

歴史ある素材、スチールの人気も根強い。入門モデルからハイエンドモデルまで幅広く用いられる素材で、アルミやカーボンに比べると重くなるが、素材の特性上しなやかで快適性に優れた走行感になることが多く、「スチールらしさ」の虜になる人も多い。細身でスタイリッシュな見た目も人気の理由だ。

スペシャライズドのラインナップにはないが、ごく一部のブランドにはチタン製のフレームも存在する。

 

見た目も大事!


目的や予算も重要だが、中岡さんは「見た目も大事!」と強調する。「もちろん価格やスペックも大事なんですが、見た目が気に入らないバイクを買うより、好みのカタチやカラーのバイクを選ぶべきです。スポーツバイクは部屋の中で保管するものなので、毎日見ていても飽きないモデルをお勧めします」とのこと。

冨田さんも「確かに僕みたいなビギナーにとっては、コンポーネントの性能差より色のほうが大事ですね」と、好みのカラーリングであるネイビー×レッドのアレー・スポーツに決定。予算的にはワンランク上のアレー・エリートも買えるが、見た目を優先したチョイスだ。

このアレー・スポーツ、ロードバイクにしては安価だが、フレームに使われているE5アルミは、かつてはハイエンドモデルに採用されプロレースでも使われていた素材。10万円強でもロードバイクらしい機敏な走りが楽しめる。冨田さんの目的にピッタリな一台だ。

 

サイズ選び

サイズはプロの目で見立ててもらうのが一番確実

スポーツバイクには靴のようにサイズがあり、サイズごとにフレームの大きさが少しずつ変わる。例えばスペシャライズドのアレーシリーズには、49から61まで6種類のサイズが用意されている。冨田さんは「どのサイズが自分に合うのかさっぱり分かりません」と困惑気味だが、プロショップなら安心だ。

スペシャライズドではバイクごとに適応身長が決められている。基本的には、身長をもとにバイクのサイズチャートから最適サイズを決めるのだが、身長175cmの冨田さんの場合、54と56のどちらのサイズでも乗れそうだ。

「どちらのフレームサイズでもいけそうなときは、実際にバイクにまたがってもらい、手足の長さや体の柔軟性を考慮して、フォームに無理がないかをチェックしつつ決めます」と中岡さん。ライディングフォームを見た結果、冨田さんに合っているのは54サイズと分かった。いよいよ購入する一台が決まったのだ。

ちなみに、変速操作やハンドルの持ち方などは、納車時に説明してもらえるので安心だ。


スペシャライズドでは、今回紹介したアレーをテストできるテストセンターも設置している。そちらでまずは乗車体験するのもオススメだ。

最新アルミロードバイク「Allez」に乗れるテストセンター(アレー2018モデルが初心者におすすめのアルミロードバイクである理由)


アルミロードバイク、アレー紹介オフィシャルページ

 

一緒にそろえておきたいアクセサリー

冨田さんの予算は20万円。しかし全額をバイクにつぎ込むわけにはいかない。

ロードバイクライフを始めるにあたって、バイクの他に買っておくべきものがあるからだ。

「走り始めるのに最低限必要なものは、空気入れ・ヘルメット・カギ・ベル・前後ライトの5点ですね。3万円ほどで購入できるので、総予算20万円であればバイクに割ける金額は17万円ほどとなります。実際これくらいの予算でご来店される方が一番多いです」と中岡さん。

ヘルメットは決して安いものではないが、スピードが出るロードバイクには必須のアイテム。ヘルメットの有無で、転倒時のケガの程度や死亡率には雲泥の差が出る。

空気入れならウチにあるという人も、スポーツバイク用の空気入れを買う必要がある。チューブのバルブの形状がママチャリとは異なるうえ、ロードバイクはタイヤに高圧を入れるためだ。なお、ママチャリとは違ってロードバイクは小まめにタイヤの空気圧のチェックが必要。できれば毎日、少なくとも数日に一度は空気入れで補充をしよう。

スペシャライズド東京では、この5点をセットにしたスターターキット(2万6000円)を用意している。「ロングライドに挑戦するなら、ボトルとボトルケージ、携帯工具、パンク修理キット、スペアチューブと、それらを入れるサドルバッグなども必要になります。転倒時に手を保護してくれるグローブもあると安心ですね」と中岡さん。

乗り慣れてきて「もっと速く走りたい」と思うようになったなら、動きやすく空気抵抗が少なくなる自転車用ウエア、ペダルとシューズを固定してペダリング効率を上げるビンディングシューズ&ペダルなどを買い足そう。


スペシャライズド・ジャパン スポーツバイク用品の通販サイト

 

ヘルメット:エシェロン II

前後ライト:スティックススポーツコンボヘッドライト、テールライト

空気入れ:エアーツールHPフロアポンプ

ボトル

ロードシューズ

ボトルケージ

 

ショップ紹介「スペシャライズド東京」

スペシャライズドの直営ショップ。広い店舗にはスペシャライズド製品がズラリと並ぶ。中岡さんをはじめ女性スタッフが常駐しており、女性ライダーに優しいことも特徴だ
〒160-0023 東京都新宿区 西新宿8-16-2 新宿グランド ウィング1F
☎03・5332・5900
定休日:水曜日
営業時間:11:00 ~ 20:00(月~金)、11:00 ~ 19:00(土日祝)

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