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スペシャライズド・新ルーベは誰のもの? ショップ店長対談シリーズ

シリーズ化してきたスペシャライズドのバイクについてプロショップ店長がその思いを語るシリーズ。アレーに続いて、今回は昨年モデルチェンジしたルーベがお題。フロントに「フューチャーショック」というサスペンションを搭載し、ディスクブレーキモデルのみの展開になった新ルーベ。いったいどんなユーザーに有益なモデルなのか?

 
text:中島丈博 photo:清水良太郎
presented by specialized

イマドキのエンデュランスロード

(写真左から)ラビットストリート髙岡店舗統括部長と、シルベスト山崎統括店長にルーベの魅力を語ってもらった
スペシャライズドのエンデュランスロードであるルーベシリーズ。昨年上位モデルにはヘッドチューブ上部にサスペンション「フューチャーショック」を搭載した。それまでは、「ゼルツ」という衝撃吸収素材をフォークとシートステーの途中にはめていた。大きな機構変更によって、フロント側の衝撃吸収能力は劇的に向上、ルーベSL4比で40倍にもなったのだという。フューチャーショックを搭載するモデルは、すべてディスクブレーキのみとなっているのも時流を反映している。

今回は関西の2店長、シルベスト山崎統括店長と、ラビットストリート髙岡店舗統括部長にルーベの魅力を語ってもらった。
 

まずは率直な印象を利かせてください

山崎:試乗会で乗ってみて、「これは欲しい!」と感じた。試乗前に、フューチャーショックの構造を聞いた時は、正直不安でした。サスペンションを入れるなんて、言ってしまえばローテク。変な走行フィーリングになるんじゃないかと予想していました。でも、実際に試乗してみるとまったく異なる印象で、レースシーンでもいけるなと感じました。タイヤが太い以外はレーサーと同じ。ポジションも出せますね。
 
髙岡:僕も欲しい一台です。僕の走り方にいちばんマッチしているモデルだなと感じました。僕自身ロードレースにはあまり出ていません。どちらかというとロングライドしている方が多い。そこに新ルーベはぱちっとはまる。

ずっとスペシャライズドを乗り継いで来ましたが、走行性能を優先してターマックを選んでいました。ですが、新しいルーベで快適性、走行性能の両方が得られるという結論を得ました。

ディスクブレーキに対してネガティブなイメージを持っている人もいますが、自分はターマックディスクを乗り込むことで、その不安はなくなっていました。 なので、ルーベがディスクブレーキしかないことにはなんら問題を感じません。

ブラケットポジションのブレーキングが圧倒的に楽になりますね。走る距離が長くなればなるほどその恩恵を感じます。どのハンドルポジションからでも、同じような制動力を得られるのは大きな魅力です。
 
山崎:確かにディスクブレーキはいいですよね。軽い力で高い制動力が得られる。長い下りで握力のスタミナがない人、女性にはディスクブレーキのメリットが多い。うちのお店はレーサーが多いので、ディスクブレーキロードを選ぶ人の比率は100人に1人くらい。じゃあその1人が選ぶのはどのバイクかっていうと、ルーベディスクですね。フューチャーショックパッケージがいい。マルチパーパスバイクですよ。タイヤが太めなので自転車通勤で路肩を走る時も不安がないし、初めて走りに行くコースで路面状況がわからないなんていうときも、新ルーベなら頼もしいですよね。新しいわくわく感を提供してくれる。

髙岡:去年まではディスクブレーキロードの在庫はほとんど動かなかったです。でも、ルーベディスクが出てから動くようになりました。ビギナーの方が選ぶことも多いですね。ディスクブレーキモデルを選ばない理由に、従来のバイクとのパーツ互換性がないからというのがあります。逆に1台目を選ぶ方は、抵抗なくディスクブレーキを選んでいます。楽にブレーキングできるから安心だし、フューチャーショックでさらに快適。試乗してもらうと購入を決める方が多いです。ディスクロードでこんなに売れるのはルーベだけですね。

ロングライドする人、関西だとアワイチする人とかからの支持が高いです。1日乗っていても肩まわりの疲労が少ないですよ。最近流行のバイクパッキングスタイルで、大きめのバッグを付けても似合いますし。
 
「機械式でも油圧式でもディスクブレーキのメリットは大きい」と2店長
1日乗っていても肩まわりの疲労が少ないです(髙岡)
山崎:ディスクブレーキも油圧がいいか、機械式がいいかと聞かれれば、制動力を優先するなら油圧がいい。女性がながい下りをこなす場合も。

髙岡:僕はいま油圧を使っていて、その良さを体感している。レバーのセッティングにちょっとコツがいるのと、バイク予算とのバランスが大切ですね。まずは機械式が搭載されているモデルにして、慣れてから、油圧にしてもいいのでは。

あとツーリングで輪行する人は、ROUBAIXにも利点があると思います。輪行袋に入れるのには注意が必要ですが、スルーアクスルを採用していてホイールを固定するので、ブレーキキャリパーとの位置関係がずれてしまうとか、ホイールがまっすぐ入らないといったトラブルは、リムブレーキに比べて格段に減るからです。ディスクキャリパー用のスペーサーは忘れずに。

山崎:レースにフォーカスすると、ディスクブレーキロードの時代到来にはまだ時間がかかるかもしれない。でも、ツーリングとかジャンルによっては急速にディスクブレーキの普及が進むと思います。
 

フロントにサスペンションを搭載したことで、バイクの前後で振動吸収特性がちがいますが違和感はありますか?

20mmのトラベル量をもつフューチャーショック
山崎:前作とは衝撃の伝わり方が違います。衝撃吸収機構がフレームの上半分。つまりコラムの根元とシートクランプ+シートポストに集まっているので、ペダリングパワーを受け止めるエリアがしっかりしていている。推進力が無駄にならないですね。

シートクランプ付近にある「コブルコブラ」という衝撃吸収機構は、上下、縦方向のしなり両方がうまくきいていると感じています。ロードバイクはお尻でコントロールするところがあるので、ここが変な動きをしないのはいい。従来のゼルツのタイプだと衝撃も吸収してくれるけど、ペダリングパワーのダイレクトな伝わりにもごくわずかに影響があった。新しいこのモデルだと衝撃吸収機構は前も後ろもハンドル、サドルといった身体にあたる部分、すなわち上部にあり、ペダリングパワーに関連する下部はノーマルなピュアレーサーと完全に同じ作りになっている。だからロスが全く無い。


髙岡:前作に採用されていた「ゼルツ」は、やはり推進力のロスがあったと思います。コラムにサスペンションを搭載していますが、ハンドリングいい コーナーリングもいい 太いタイヤというのもあるがそれだけではない。ジオメトリーはBBハイトが低いので、低重心でいい。それでいてヘッドチューブは短いのでハンドリングにキレがありますね。


山崎:フューチャーショックの搭載による重量アップは200gだけ。さすがに、完全なヒルクライムは苦手ですが、アップダウンがあるコースは得意ですね。サスペンションによるパワーロスがないので。

髙岡:もし自分のバイクにしたら、どんなパーツアセンブルにしようかというのも楽しい悩みですね。自分なら、ロヴァール・CLX32にタイヤの太さは26cと28cを使い分けます。グラベルとか、空気圧落としたいときは28c。ハイペースでロングライドっていうときは26cといった具合です。安定性が高いので、ナイトライドなど路面が読み切れないときでも安心して走れます。

ポジション出しを懸念する声がありますが?

髙岡:良く聞かれるのですが、問題ありません。フューチャーショック搭載分、ヘッドチューブは短いので以前のルーベと変わらないポジションを実現できます。逆に、前作のゼルツは見た目で好き嫌いがわかれていました。でもフューチャーショックは見た目の抵抗感が減ったように思います。

山崎:独自の衝撃吸収機構をもたせたら、専用ステムが必要なんてこともありそうなのに、普通のステムが使えるのは大きなメリットです。ゆえにポジション出しの自由度が高い。自分の体型ならフレームサイズ52で、ハンドルはフラット部のライズがないもの(写真はライズありモデル)で、ターマックよりも20mm高めのセッティングにします。理由はフューチャーショックのトラベル量20mmを考えてのこと。その分ハンドルを下げるのではなく高めにして、ステムを短くしたほうが体重をしっかりかけられるほうが、ハンドリングもいいし使いやすいです。
 

ショップ紹介

■ラビットストリートあべの近鉄店
大阪府大阪市阿倍野区松崎町2-2-43 近鉄パーキング1F
営業時間:平日:11:00〜20:00
定休日:なし
電話:06・6654・4189

■シルベストサイクル梅田店
大阪府大阪市北区梅田2-5-25 ハービスPLAZA
営業時間:11:00~20:00
定休日:なし
電話:06・6344・3808

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