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ツアー・オブ・ジャパン 20回の記念大会概要

1996年~TOJになってUCI公認レースになったから横断レースになった。22年目20回を迎えた、国内最大のステージレースであるツアー・オブ・ジャパン。5/21の大阪・堺ステージを皮切りに5/28の東京ステージまで、全8ステージを休息日なしで走り抜けるタフなレースだ。
 
text:中島丈博 photo:滝沢佳奈子

ベアリングメーカー「NTN」が冠スポンサーに

左から大会ディレクターの栗村修氏、同レース最多出場回数をもつ宇都宮ブリッツェンの鈴木真理選手
左から大会ディレクターの栗村修氏、同レース最多出場回数をもつ宇都宮ブリッツェンの鈴木真理選手
今年で20回となるツアー・オブ・ジャパン。前身の「国際ロードレース」として、1982年~1995年まで14回。その当時は大阪と東京だけだった。それが、1996年~ツアー・オブ・ジャパンになりUCI公認レースに昇格。22年目20回を迎えた、国内最大のステージレースであるツアー・オブ・ジャパン。総走行距離が743.75㎞、総獲得標高は12291mになる。

応援しやすいように、各ステージにホームステージを設定。野球やサッカーのホームゲームの感覚を取り入れた。より応援しやすいように、地域としても盛り上げてもらえるように。というのが狙い。

また、冠スポンサーとして大阪市に本社をもつベアリングメーカー「NTN」が協賛。同社は来年2018年に創業100周年を迎える、世界規模でベアリングを供給する企業だ。同社の次の100年に向けての目標は、「世界を滑らかにする」こと。滑らかな世界、暮らし、社会に貢献すること。NTNの持つトライボロジー技術で地球環境保全に貢献していきたい。地域振興の催しであるツアー・オブ・ジャパン。それに貢献したい。次世代育成もまたそう。世界の人が働くNTN。自転車ロードレースはスポーツを通じて世界の人が競い合う。両者は相通じるものがある。NTN社内にも多くのサイクリストがおり、より多くの人に自転車競技の魅力を伝えたいという、社内の声もあったそうだ。レース会場では、「NTN回る学校」を実施。さまざまな展示やワークショップを予定。なめらかな社会の実現を実感できる。

出場チームリスト

ワールドチームのバーレーン・メリダ(バーレーン)が、ついに日本にやってくる。チームから主催者への情報では、今のところ新城幸也はめんばーに入っていないが、最終決定ではない。プロコンチネンタルチームはNIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)、ユナイテッド・ヘルスケア(アメリカ)が昨年に続いて来日する。NIPPO・ヴィーニファンティーニは、昨年のツアー・オブ・ジャパンの開催時期にジロ・デ・イタリアにも出場していたが、今年はそれがないので強力なメンバーの来日が期待できる。以上の3チームのほか、国内外のコンチネンタルチームが計16チーム出場する予定。

なお、 ドーピング問題があったイランのチームは クリーンなレースをするという意思表示のもと。UCIにTOJ主催者からも強いアピールをし、正式な手続きを踏んだのち、アジアランキング1位のチームは排除されている。

■出場チーム
バーレーン・メリダ(バーレーン)
NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)
ユナイテッド・ヘルスケア(アメリカ)
タブリーズ・シャハルダリチーム(イラン)
アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス(オーストラリア)
トレンガヌ・サイクリングチーム
アタッキ・チーム・グスト
+1チーム未定
 
・国内チーム
チーム右京
キナンサイクリングチーム
宇都宮ブリッツェン
ブリヂストンアンカーサイクリングチーム
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
愛三工業レーシングチーム
ナショナルチーム

ロゴ、リーダージャージのデザインを一新

一新されたロゴ
一新されたロゴ
リーダージャージはシンプルなデザインに。ルコック・スポルティフ製
リーダージャージはシンプルなデザインに。ルコック・スポルティフ製
チャンピオンジャージのデザインが大きく変更された。シンプルなデザインに。ルコック・スポルティーフがジャージスポンサーで、ツール・ド・フランスの各賞ジャージも同社がスポンサードしている。国際自転車月間をイメージした緑がリーダージャージの色だ。
 

第1ステージ 【堺】

5/21(日)13:35
大仙公園周回コース
2.65㎞(個人タイムトライアル)
獲得標高 = 10m

第2ステージ 【京都】

5/22(月)9:25(セレモニーラン)
セレモニーラン:5.5㎞(普賢寺ふれあいの駅→同志社大学京田辺キャンパス→普賢寺小学校)
普賢寺小学校前→けいはんなプラザ周回コース
<パレード3.4㎞> + <4.2㎞ + 16.8㎞ x 6周 = 105.0㎞>
獲得標高 = 1,836m

第3ステージ 【いなべ】

5/23(火)9:20
阿下喜駅前→下野尻交差点→農業公園(梅林公園)周回コース
<パレード2.8㎞> + < 8.6㎞ + 14.8㎞ x 8周 = 127㎞>
獲得標高 = 1650m

第4ステージ 【美濃】

5/24(水)9:15
旧今井家住宅前→横越→美濃和紙の里会館前周回コース
<パレード4.0㎞> + <11.6㎞ + 21.3㎞ x 6周 = 139.4㎞>
獲得標高 = 1218m

第5ステージ 【南信州】

5/25(木)9:15
飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前
<パレード7.3㎞> + <12.2㎞ x 10周 + 1.6㎞ = 123.6㎞>
獲得標高 = 2580m

第6ステージ 【富士山】

5/26(金)10:45(セレモニーラン)
セレモニーラン:13.2㎞(小山町生涯学習センター→須走商店街→ふじあざみライン入口)
ふじあざみライン入口(12:00)→富士山須走口5合目
11.4㎞(ヒルクライム)
獲得標高 = 1147m

第7ステージ 【伊豆】

5/27(土)9:30
日本サイクルスポーツセンター周回コース
12.2㎞ x 10周 = 122.0㎞
獲得標高 = 3750m

第8ステージ 【東京】

5/28(日)11:00
日比谷シティ前→大井埠頭周回コース
<パレード1.2㎞> + <14.7㎞ + 7.0㎞ x 14周 = 112.7㎞>
獲得標高 = 100m
 
総走行距離 = 743.75㎞
総獲得標高 = 12291m

問い合わせ先

ツアー・オブ・ジャパン
http://www.toj.co.jp/