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スペシャライズド・ターマック、ルーベ、ヴェンジ 何が良くてどれが自分に合ってるモデルなの? 3店長が語る

スペシャライズドのロードラインナップを成すターマック、ルーベ、ヴェンジ。その詳細な魅力、オススメポイントを、各モデルを熟知したショップ3店長が解説する。
text:中島丈博、photo:吉田悠太、岩崎竜太
presented by スペシャライズド・ジャパン

担当した各モデルを熱く語る3店長

二輪工房佐藤 佐藤達雄店長
スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ 鈴木卓史店長
スポーツバイクファクトリー草加スズキ 宮川昂平店長
スペシャライズドのロードバイクメインラインナップであるターマック、ルーベ、ヴェンジ。ターマックがオールラウンダーで、ルーベはエンデュランスロード。ヴェンジはエアロロードというカテゴリー分けになることは知っている人も多いだろう。そうはいっても、それだけの情報じゃあどれを購入しようか、自分に合っているバイクなのかを判断するのは難しい。そこで、各モデルをよく知る二輪工房佐藤の佐藤店長、スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ 鈴木店長、スポーツバイクファクトリー草加スズキ 宮川店長の3人に、各ラインナップでも手の届きやすい価格帯のモデルを解説してもらった。
 

二輪工房佐藤 佐藤達雄店長×ターマックSL4スポーツ

ターマックは、今発売されているロードバイクの中で最も良く進む、「走りのGroove」を感じるバイクだと思います。試乗して感じるのは、フレーム本来の素性が良くコントロールし易いためライダーの力量がうまく引き出される事ですね。

普段、僕はターマック本来のキャラとは違ったロングライドの場面で使っていますが、以前乗っていたSL3時代のフレームは「進む」けどいかんせんフレームが硬かった。そこから進化したSL4フレームは、走りはそのままに不快な振動を嫌味が無いようにいなしてくれたおかげで、僕の場合トップスピードは低いのですが結果的には速く走る事が可能となり、ライド終盤での身体の疲労が本当に少なくなりました。

例えば、昨年下北半島を220kmを走って来ましたがフレームの特性に助けられ楽に完走する事が出来ました。道中での上り返しの続く坂道の場面等では、下り坂の惰性を使い一気に上り返すといった走りがとても気持ち良く、運動エネルギーがロスが無いままにスピードがキープされ走り抜けられる事を実感出来ました。

今年は二年振りに「沖縄の美ら島センチュリーラン」に参加します。もちろんターマックで。以前は他社のバイクで参加しましたが、強い向かい風に負けてしまいました。その時と比べて走りがどのように変わったのかがとても楽しみですね。
 
■ターマックSL4スポーツ
価格/20万円(税抜)  サイズ/49、52、54、56、58
フレーム/カーボン、フォーク/カーボン、コンポーネント/シマノ・105&ティアグラ、ホイール/スペシャライズド・アクシスエリート、タイヤ/スペシャライズド・エスポワールエリート 700×23C
 
シンプルなシートステー。FACT 9rカーボンをフレーム全体に使用
しっかりとボリュームを与えられたBBからチェーンステーのラインがペダリングパワーを逃さない
上下異径のフルカーボンフォークが高いハンドリング性能を実現する

スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ 鈴木卓史店長×ヴェンジエリート

ヴェンジの誕生ストーリーを聞いたことがあるんですが、それが面白い。「プロ選手からの要望で」という話かと思ったら、ヴェンジの発案はスタッフからだったそうです。スペシャライズドではランチライドが行われているのですが、それがかなりガチの競争で、他部署との闘いがあるそうです。ある日、エンジニアがTTバイクにドロップハンドルを付けたバイクをそのランチライドに持ち込んだ。当然、ノーマルのロードレーサーよりも重量面で重いので不利だとみんなが予想した。ところがそのエンジニアがランチライドで勝ってしまった。そうなるとサイクリストの性で、速い人のバイクが欲しい!となる。じゃあ、メーカーとしてUCI規格に合致するモデルを開発しようとなって誕生したそうです。

その初代ヴェンジがこの価格の完成車として買えるようになりました。なにより見た目がかっこいい。剛性はターマックよりも低く感じますが、適度にしなりがあって乗りやすいと思います。上位グレードにヴェンジヴァイアスがありますが、重量はノーマルヴェンジのほうが軽いです。
シートポストは前後をひっくり返して使うこともできるので、トライアスロンバイクとして組むこともできますね。
パーツの規格も、独自規格がなくノーマルブレーキ、ノーマルハンドル、ステムが使えます。なので、出先でのトラブルが心配、長く乗っていてもメンテナンスが楽なほうがいい、でもエアロロードが欲しいという人にはオススメですね。
 
■ヴェンジエリート
価格/27万5000円(税抜)  サイズ/49、52、54、56、58 
フレーム/カーボン、フォーク/カーボン、コンポーネント/シマノ・105、ホイール/スペシャライズド・アクシスエリート、タイヤ/スペシャライズド・Sワークスターボ 700×24C
 
翼断面形状のフロントフォークは、左右方向にもゆるやかなカーブを描く
エアロハンドルが最初から搭載されているのもエアロロードとしての完成度を高めている
エアロシートポストは前後対称なので、反転させればサドル位置を大きく前に出すことができる

スポーツバイクファクトリー草加スズキ 宮川昂平店長×ルーベエリート

ルーベというとエンデュランス系のキャラクターということで、ロングライドのためにあってレーシーな走りには向かないんじゃないか。ロードバイクらしい軽快感は無いんじゃないかと思われている人もいます。でもそんなことはありません。むしろよく走ってくれる。実際僕は、もてぎの7時間耐久レースにルーベで出場しました。しっかりしたフレーム剛性に加えて、ホイールをスルーアクスルで固定しているので、フレームの末端がかっちりしている。なので走りがスムーズなんです。おまけに疲労を軽減するための機能がいくつもある。フォークコラムには「フューチャーショック」というサスペンション。シートチューブはクランプ位置をトップチューブではなく、シートステーとの交点まで下げることで、シートポストがしなる距離を伸ばしてリヤからの突き上げを軽減。そのシートポストも「CGRシートポスト」というシートクランプ直下に振動減衰機構を持たせたものです。ハイスピードで走っていても不快な振動をカットしてくれるので疲れにくいのはもちろん、走りも安定しています。ディスクブレーキを装備しているので、指1本で減速操作が可能。このルーベエリートは最新のルーベに搭載された機構が全て搭載された一番安いモデルです。
サイズ選びについても日本人にとってメリットがあります。トップチューブ位置が同サイズの別モデルにくらべて低いので、足つき性もいい。そしてハンドル位置が高めになっているので、柔軟性が低い人手も無理なくポジションを出すことができます。コラムをたくさん挟むなんてことも必要ありません。
僕はサーキットレースでの使用を例にあげましたが、もちろんツーリングにも良いと思います。輪行でも、クイックリリースだとしっかりホイールを固定するため、締め込みの力加減にちょっとコツが必要になりますが、スルーアクスルは、レバーがとまるまで締め込んでいけば確実に固定できます。ホイールが斜めに入ったまま走り出すというリスクもないです。ディスクローターを曲げないように注意は必要ですね。その辺のディスクブレーキ特有の注意点については納車時に丁寧に説明するようにしています。
BB直上にスワットというスペシャライズド製のストレージを追加することもできます。スペアチューブ、CO2ボンベ、タイヤレバーがきれいに収納できる、バイクの外観を損なわない優れものです。1台でオールラウンドに楽しみたい人にオススメします。
 
■ルーベエリート
価格/26万円(税抜) サイズ/49、52、54、56、58 
フレーム/カーボン、フォーク/カーボン、コンポーネント/シマノ・105、ホイール/スペシャライズド・アクシスエリートディスク、タイヤ/スペシャライズド・スターボプロ 700×26C
 
ルーベ最大のトピックスであるフューチャー・ショック。フォークコラムにサスペンションを内蔵している
シートクランプがシートステーの位置にあるため、トップチューブでクランプするよりもシートポストのしなりをより多く利用できる
別売りにはなるが、便利なストレージ「スワット」。バンク修理キットがきれいに収納できる
写真左から
二輪工房佐藤 佐藤達雄店長
http://www.nirinkoubousato.com/

スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ 鈴木卓史店長
スポーツバイクファクトリー草加スズキ 宮川昂平店長
http://www.suzupower.com/

協力:かふぇ&だいにんぐ ろーたす

問い合わせ先

スペシャライズド・ジャパン
https://www.specialized.com/ja/ja/