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パイオニア・ペダリングモニター 新機能を使って本格的トレーニングを始めよう!

パイオニアペダリングモニターは、サイクルコンピューターや解析サービス・シクロスフィアのアップデートによって次々と新たな機能を追加している。このほどトレーニングメニューの作成や実行を強力にサポートする「トレーニングアシスト機能」が追加され、本格的なパワートレーニングがより手軽に行えるようになった。機能の紹介と具体的な活用法を2回に分けて紹介する。

 
text:浅野真則 photo:吉田悠太
presented by パイオニア

トレーニングアシストでパワートレーニングがより身近に

サイクルコンピューターとシクロスフィアに搭載された「トレーニングアシスト機能」は、文字通りユーザーのトレーニングをサポートする機能だ。

スマートフォンのシクロスフィアのサイトからトレーニングアシストの項目を選ぶと「トレーニング入門」「パワートレーニング入門」「ペダリングトレーニング入門」の3つの項目が選べ、それぞれ複数の具体的メニューとそのねらい、関連するパワートレーニング用語の解説などが掲載されている。これらは単純に読み物としても楽しめ、パワートレーニングや用語の基礎知識を学ぶのにも役立つ。
 

ここで紹介されているメニューは、いずれもWi-Fi経由でサイクルコンピューターに取り込むことができる。サイクルコンピューターでメニューを取得すると、そのメニューを必要なときに作動させることができるので非常に便利だ。

ペダリングモニターを買ったものの、「どのように活用すればいいか分からない」「具体的にどのようなメニューでパワートレーニングを行えばいいか分からない」という方は、まずこのトレーニングアシスト機能を活用するのがオススメだ。
 

新機能「MMPチャレンジ」で自分の脚質が分かる!

このほど、トレーニングアシストのアップデートで、「パワートレーニング入門」に「MMPチャレンジ」という新機能が搭載された。

MMP(Mean Maximal Power)とは、時間あたりの平均最大パワーのこと。たとえば、10秒平均●●●W、5分平均■■■Wというデータの期間(全期間、1年、3カ月など)最高値のことだ。
シクロスフィアで縦軸にパワー、横軸に時間が書かれたグラフがあるが、ここに表示されている曲線をMMP曲線という。この曲線が少しでも上に上がるようにするとパフォーマンスが高まっていることになる。

基本的には、運動の継続時間が長くなるほど平均最大パワーも低くなるが、このグラフを詳しく見ることで自分の脚質も分かる。短時間・高強度の爆発的なパワーを出せるスプリンターはグラフの左側がかなり高くなっていて、長時間一定出力を出し続けられるルーラーやクライマーはグラフの右側の落ち込みが低いのだ。

MMPはレースなどの全力で走る場面で更新されることが多いが、全力疾走する機会がない人は自分の本当のMMPが計測できていないことも考えられる。この「MMPチャレンジ」を活用すれば、MMPを計測したり、その更新を目指すためのトレーニングメニューを組むことができる。10秒、30秒、1分、3分、5分、10分、20分の中から任意の時間を選び、さらにウォーミングアップとクールダウンの時間も選べるようになっている。
 

MMPチャレンジに挑戦!

メニュー内容とそのねらい、関連するパワートレーニング用語の解説などが掲載されている
メニューを行なうときの注意点の解説もある
目標値および、ウォーミングアップ、クールダウンの時間を設定できる

機能の概要を紹介したところで、今度は実際にMMPチャレンジに挑戦してみよう。まずはスマートフォンのシクロスフィア https://cyclo-sphere.com/ のサイトで「トレーニングアシスト」→「パワートレーニング入門」と進み、「MMPチャレンジ」の「メニュー」をタップする。

さらにトレーニングメニューの項目をタップし、走行時間を選ぶと、これまでのMMPグラフのデータから目標値が設定される。あとはウォーミングアップとクールダウンの時間を設定し、「メニュー作成」をタップするとメニューが作成される。スマートフォン側の操作は以上だ。
 
このメニューが表示されたら、SGX-CA500を操作してメニューを取得しに行く
続いて、サイクルコンピューターをWi-Fi接続し、メニューデータを取得する。あらかじめセッティングの項目でWi-Fi接続できるように設定しておき、トレーニングの項目で「トレーニングアシスト」→「メニュー取得」の順に進む。メニューが取得できたら、トレーニング開始のボタンを押すとトレーニングが始まる。

今回は5分のMMPチャレンジを行った。筆者の過去3カ月間の5分のMMPが367W、その102%の375Wが目標値となった。過去に出したことがある数値なのでクリアできない数値ではないが、はたして更新なるだろうか?
サイクルコンピュータでメニュー取得完了。「トレーニング開始」を押すと、ウォーミングアップからクールダウンまで設定通りのメニューが始まる
LAP平均パワー、現在のパワーに加え、新たに表示可能になったターゲットパワーを表示

サイクルコンピューターの表示は、LAP平均パワー、現在のパワーに加え、新たに表示可能になったターゲットパワーとメニューの残り時間を表示することにした。

MMPチャレンジは、基本的に各時間のタイムトライアルだと思っていれば間違いない。チャレンジが終わったときに出し切っているぐらいでないと、本当のMMPは分からない。とはいえ、最初からガンガン攻めて後半垂れてしまっても、正確なMMPが計測できない。チャレンジ開始から終了までなるべく一定のパワーで走ることが重要なのだ。特に5分、10分、20分など、長めのMMPチャレンジでは、最初は少し抑えめに入り、後半余力があれば少しペースアップして帳尻を合わせる走り方でもよい。
 
そんなこんなでMMPチャレンジ終了。レース翌日に計測したからか、疲労でMMP更新ならず。強くなるための道のりは単純ではなく、険しいのだ。

僕が今回行ったのはアップ5分→メインメニュー(MMPチャレンジ)5分→クールダウン5分の計15分。MMPチャレンジは時間がないときの最低限のトレーニングにもなりそうだ。MMP更新を目指すことはトレーニングのモチベーションにもなるので、月1回は各時間のMMPチャレンジを実施しよう。
 

MMP曲線を活用すれば自分の長所や短所も見えてくる


MMPチャレンジでさまざまな時間のMMPが分かると、自分の脚質が見える。そのためにはさまざまな時間のMMPデータを取り、シクロスフィアのMMP曲線を活用することが重要だ。

一通りのデータがそろったところで、MMP曲線に突出して高いポイントがないか確認してみよう。一般的にMMP曲線は右肩下がりのなだらかな曲線を描くが、グラフの左側が高いケース、1分〜5分が高いケース、5分や10分以降の落ち込みが少ないケースなど、さまざまなパターンがある。突出して高いポイントは自分の強みと考えられるし、逆に落ち込みが大きいポイントは自分の不得意な部分と言える。例えば筆者の場合、3分以降のMMPの落ち込みが少なく、パンチャーかルーラーに近い脚質であることが分かる。

MMP曲線は今後のトレーニングプランを立てる上で非常に参考になるデータだ。トレーニングとは、目標とするレースに向け、自分にはどの能力が足りていて、どの能力が足りないのか——という現状認識をし、弱点克服のために適切なメニューを行って強くなっていくという作業だからだ。次回はMMPで得たデーターを基に、目標レースに向けてトレーニングアシストのメニューをフル活用するアイデアを紹介する。こちら!


 
●浅野真則(あさの・まさのり)
実業団エリートツアーに参戦中の走り屋ライター。ペダリングモニターをはじめ、複数のパワーメーターを愛用し、5年ほど前からパワートレーニングを継続。実業団レースでの優勝・入賞経験もある

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