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TOJからリオ五輪へ! 内間康平と窪木一茂が東京ステージ後に記者会見

リオ五輪のロードレース男子日本代表の内間康平(ブリヂストン・アンカー)と、トラック男子オムニアム日本代表の窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が、ツアー・オブ・ジャパン東京ステージ終了後の記者会見で、五輪に向けての豊富を語った

内間「TOJでオリンピック選手としての走りを見せることができてよかった」

 
伊豆ステージで区間優勝した新城幸也(ランプレ・メリダ)とともに、8月6日に開催されるリオ・オリンピックのロードレース男子日本代表に選ばれているブリヂストン・アンカーの内間康平(27歳)は、今年のツアー・オブ・ジャパンで主役の1人だった。

内間は南信州ステージを独走で逃げ続け、最後はゴール手前600メートルで捕まってしまったが、大勢のレースファンに熱いレースを魅せてくれた。彼は東京ステージでも逃げに加わり、最後はそのまま逃げ切って区間3位に入った。

 

Q:東京ステージを終えての感想は?

東京ステージで逃げ切った内間                 
東京ステージで逃げ切った内間                 
内間康平「昨日(伊豆ステージ)は新城幸也さんがステージ優勝したので、そのエネルギーを僕自身もすごく受け取り、今日はこういう平坦ステージで難しかったが、絶対勝ってやるぞという気持ちでスタートした」

「最初は何度かアタックを仕掛けて、うまく逃げ集団を作ることができなかったが、途中で仕掛けて逃げ集団を作ることができた。逃げはすごく良いメンバーで、みんな逃げを知り尽くしていた。メイン集団とのタイム差を上手く付けられたし、どうしようか迷ったが、うまく残ることができた」

「最後はラスト1kmを過ぎて、追い風になったところで仕掛けてみたが、やはり優勝した選手(サム・クローム)と2位の選手(アルビン・モアゼミ)がすごく上手かった。僕も最後はゴールスプリントを仕掛けてみたが、彼らの方が足のかかり具合が上で、最後は3位という結果だった」

「すごく悔しかったが、最後にこういうステージで、たくさんの人が見に来てくれていたし、ストリーミングのライブ中継でも、たくさんの人が見てくれていたと思う。飯田(南信州)ステージにつづき、オリンピック選手としての走りをこうやって見せることができたのは、すごくよかったと思う」
 

Q:リオ・オリンピックに向けての豊富は?

「TOJでは2回良い走りができたが、リオ・オリンピックのロードレースは世界のトップレベルの選手が出るレースで、コースももっと厳しいし、もっとハードなレースになると思う。今のコンディションで行っても全然闘える状態ではないのはわかっているので、残りの期間、レースもあるのでしっかりと走り、トレーニングも頑張って今年一番と言うか、今までで一番良いコンディションでレース本番当日を迎えられるようにしたいと思う」

Q:リオまでのスケジュールは?

「この後、6月はツール・ド・熊野と全日本選手権。7月はブリヂストン・アンカーチームとして上りのキツいポルトガルのレースに出場し、ナショナルチームでの遠征も入っている。7月はすごくオリンピックに向けての調整になる」

Q:リオでの目標は?

「軽くは言えないが、やはり走るからにはチーム日本としてメダル獲得を目指していくことを目標としている。幸也さんと僕の目標は、そういう風にしている」
 

窪木「ブルージャージを獲得できてチームとしてはよかったが、ステージ優勝を狙いたかったからちょっと残念だった」

 
トラック男子オムニアムの日本代表で、ロードの現日本チャンピオンでもあるNIPPO・ヴィーニファンティーニの窪木一茂(27歳)は、栄えある日本チャンピオンジャージを着てツアー・オブ・ジャパンに参戦。京都ステージで区間3位、美濃ステージで区間7位、いなべステージで区間9位に入った。
 

Q:東京ステージを終えての感想は?

東京ステージではチームのために働いた窪木      
東京ステージではチームのために働いた窪木      
窪木一茂「僕も昨日新城選手が優勝したのを聞いて、さすがだなと思った。その一方で、今日はステージ優勝のチャンスがあり、チームからの指令も出ていて狙えるチャンスだった。しかし、逃げグループのは良いメンバーで上手くコントロールされていて、メイン集団もキナンがコントロールしていたが、タイム差はなかなか縮まらず、最終的には19秒差だった」

「ポイント賞ジャージがかかっていた(チームメートの)ピエールパオロ・デネグリを、最後はスプリントにつなげることができた。結果的にはポイント賞のブルージャージを獲得できて、チームとしてはよかったと思う。僕自身はやはりステージ優勝を狙いたかったので、ちょっと残念だった」
 

Q:リオ・オリンピックに向けての豊富は?

「TOJまでの3カ月間、ヨーロッパで走ってきて学んだことがいくつかあり、それらの集大成として今回は8日間走らせてもらって、とても手応えを感じることができた。リオ・オリンピックまでの残り2カ月間は、トラックに集中して、これからもっと強くなって、リオでは入賞を目指して頑張りたいと思う」


Q:リオまでのスケジュールは?

すぐにトラックのトレーニング・キャンプに合流する。6月末にはオーストラリアの国際大会に出場し、7月末はカナダの国際大会に出場して、リオ・オリンピックを迎える予定だ。

Q:リオでの目標は?

まず8位入賞を目標に掲げている。実際には、3月の世界選で16位という結果に終わったが、オムニアムはレース種目とタイム種目の6種目で競うので、どうなるかはわからないが、可能性はあると思っている。頑張っていきたい。
 
 
リオ五輪に挑む日本人選手たちを応援しよう!                        
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※記者会見の最後に、内間選手はTOJ大会関係者へのメッセージを伝えた。

「今年、TOJは8ステージになった。今までは移動日が2日あったりして、実は移動日があるとコンディションを崩すことがあった。こうして関係者の皆さんが全日程レースになるように力を尽くしてくださったおかげで、僕もいい走りができた。本当にすごく感謝している」

(http://www.toj.co.jp/2016/)