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【20万円台で乗れるロードバイク】カレラ・ニトロSL



イタリアのレーシングバイクブランド、カレラのエントリーグレードに位置づけられるニトロSL。基本に忠実でオーソドックスなロードレーサーだ。
 
text●浅野真則 photo●永田まさお

レーサーとしての高いポテンシャルを秘める

ニトロSLは、他ブランドでは上位モデルに採用されることの多いT-700カーボンをフレーム素材として用い、レーシーな走りで人気を集めるベストセラーモデル。 フレーム、フォークともフルカーボンで、フォークは下ワン1.5インチのテーパードコラムを採用。ケーブルルーティングは電動コンポーネント化も視野に入れた 内装方式を採用するなど、ロードバイクの最新トレンドを取り入れてはいる。

一方、BB仕様はオーソドックスなスレッド式のBSA 規格を採用することに象徴されるように、アッセンブルされるパーツも非常にオーソドックスな規格のものが多い。ジオメトリーは上位モデルのレーシングモデルとほぼ同じで、レースからロングライドまで幅広いシーンをカバーする。将来的にアップグレードを行う際も、幅広い方向性で楽しめるだろう。  

ニトロSLはシマノ・105仕様の完成車のほか、フレームセットもラインナップされているが、このほど上位モデルのコンポーネントを搭載したシマノ・アルテグラ仕様の完成車が発売された。上位グレードのコンポーネントを搭載することで、ニトロSL のポテンシャルをさらに引き出すことに成功したこのモデルは、105仕様の完成車からわずか2万円のアップチャージで入手できる。これは狙い目だ。


 
カレラ・ニトロSL
シマノ・アルテグラ完成車価格/28万円(税抜)

フレーム●カーボン
フォーク●カーボン 
コンポーネント●シマノ・アルテグラ 
ホイール●シマノ・WH-RS010 
タイヤ●ハッチンソン・ニトロ2 700×23C 
ハンドルバー●FSA・ヴェロ 
ステム●FSA・OS 168 
シートポスト●FSA・SL-280 
サドル●サンマルコ・ERA 
サイズ●XS、S、M、L、XL
カラー● A6 - 50 (マット)、 A6 - 501 (グロッシー) 
試乗車実測重量●8.06kg(Mサイズ、ペダルなし)
※試乗車にはハッチンソン・フュージョン5 オールシーズン 700×25Cを使用

 
ケーブルルーティングはフレーム内装方式を採用。将来的にシマノ・Di2などの電動変速コンポーネントへのアップグレードも可能だ
ケーブルルーティングはフレーム内装方式を採用。将来的にシマノ・Di2などの電動変速コンポーネントへのアップグレードも可能だ
下ワン1.5インチのテーパードコラムを採用したフロントフォーク。ヘッドまわりの剛性を高め、安定したハンドリングを実現する
下ワン1.5インチのテーパードコラムを採用したフロントフォーク。ヘッドまわりの剛性を高め、安定したハンドリングを実現する
今ではすっかり少数派となったBSA規格のBB。スレッド式で音鳴りなどのトラブルが少なく、非常に信頼性が高い方式だ
今ではすっかり少数派となったBSA規格のBB。スレッド式で音鳴りなどのトラブルが少なく、非常に信頼性が高い方式だ
シートポストはオーソドックスなクランプ方式。サドル高の調整が容易で、後にシートポストを交換する場合も選択肢が豊富だ
シートポストはオーソドックスなクランプ方式。サドル高の調整が容易で、後にシートポストを交換する場合も選択肢が豊富だ
オーソドックスな形状のリヤ三角。チェーンステーもシートステーも太めだが、カッチリ感が高く、パワー伝達効率が高い
オーソドックスな形状のリヤ三角。チェーンステーもシートステーも太めだが、カッチリ感が高く、パワー伝達効率が高い

浅野真則の試乗インプレッション

ニトロSLといえば、フルカーボンフレームとフォークにシマノ・105を搭載した本格派レーシングバイクの入門仕様として、長年カレラのベストセラーの座にある名機。テーパードコラ ムを採用したヘッドチューブまわりの剛性の高さがもたらすキビキビとしたハンドリング、太めのシートステーやチェーンステーからなるリヤ三角がもたらすパワー伝達性能の高さからレース向けのキャラクターを強く感じるが、フレームの素材が硬すぎないので、ロングライドも十分に守備範囲だ。  

2016年モデルでは、このフレームに上位モデルのコンポーネント、シマノ・アルテグラと同社のエントリーグレードのホイールWH-RS010をアッセンブルした完成車が登場。同・105仕様との差額を考えるとかなりお値打ち感のある価格設定になっている。そのままの仕様でも十分だが、ホイールをアルテグラクラスのものに換えれば十分レースでも使える戦闘力がある。

フレームが電動変速コンポーネントに対応するため、変速関係を同・アルテグラDi2に入れ替えるだけで簡単にDi2化できるのがポイントだ。現時点での完成度も高いが、アップグレードによる性能アップの余地も残されているので、長く乗れそうな一台だ。

 

問い合わせ先

ポディウム
0742・64・3555
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