トピックス
【10万円台で乗れるロードバイク】マジィ・グランコルサ
2016.04.29
スマートな走りを情熱的なフォルムに忍ばせる
最新カーボンフレームの設計に倣ったトップチューブは、大きく横扁平した薄型の断面形状により、 ねじれ剛性を高めつつ縦方向への柔軟性を獲得するためのものだ。 そして細身のシートステーを組み合わせることにより、フレームのアッパー部に最適な柔軟性を確保して、アルミフレームが苦手な乗りごこちの悪さを払拭している。
これに対して加速性能を左右するフレームのロワー部は、下側をワンポイントファイブ規格としたテーパードヘッドを搭載するものの、ダウンチューブとチェーンステーの断面積は比較的抑えているのが特徴的。これはBBまわりの過剛性を防ぐための設計で、ビギナーでも脚力を発揮しやすいペダリング性能を追求したものだ。
コンポはブレーキやクランクにサードパーティー製を装備するとはいえ、シマノ・105の22段変速を搭載。平地から上りまで使いやすい52 × 36Tのフロントギヤ、 700× 25Cのタイヤは、ロングライドからヒルクライムまでいろいろなライドに挑戦する可能性を秘めた入門者にとって汎用性のあるパッケージといえる。現代ではアルミモデルの入門機として姿を変えたグランコルサだが、その仕上がりは由緒正しき名に恥じない充実の内容だ。
これに対して加速性能を左右するフレームのロワー部は、下側をワンポイントファイブ規格としたテーパードヘッドを搭載するものの、ダウンチューブとチェーンステーの断面積は比較的抑えているのが特徴的。これはBBまわりの過剛性を防ぐための設計で、ビギナーでも脚力を発揮しやすいペダリング性能を追求したものだ。
コンポはブレーキやクランクにサードパーティー製を装備するとはいえ、シマノ・105の22段変速を搭載。平地から上りまで使いやすい52 × 36Tのフロントギヤ、 700× 25Cのタイヤは、ロングライドからヒルクライムまでいろいろなライドに挑戦する可能性を秘めた入門者にとって汎用性のあるパッケージといえる。現代ではアルミモデルの入門機として姿を変えたグランコルサだが、その仕上がりは由緒正しき名に恥じない充実の内容だ。
マジィ・グランコルサ
シマノ・105完成車価格/17万9000円(税抜)
フレーム●マジィ・MA6ダブルバテットアルミ
フォーク●マジィ・エリートRSカーボン
コンポーネント●シマノ・105
ホイール●DTスイス・R460
タイヤ●ケンダ・カウンタック 700×25C
ハンドルバー●リッチー・ロードコンプエボ
ステム●リッチー・4アクシス
シートポスト●リッチー・アルミ
サドル●マジィ・SLS
サイズ●47、50、53、56
カラー●エボブラック×ブルー×レッド
試乗車実測重量●9.09kg(53サイズ、ペダルなし)
吉本 司の試乗インプレッション
現代アートのようなポップな塗装が目を引くグランコルサだが、そのルックスとは裏腹に走りはスマートだ。 入門機のアルミフレームはとかく剛性が高くなりがちで、乗りごこちの悪さやバイクの進みが鈍くなってしまうこともある。しかしグランコルサは剛性に適度な〝ヌキ〞があり、それがこ のバイクのチャームポイントだ。
さすがに車重は軽くないが、出足はそれを感じさせない軽快さがある。ペダルを踏んだ感覚とバイクの進みが一致しやすく、この感覚は高負荷域でも大きく損なわれない。剛性を適度に抑えてウイップを生むハンガー部が、ペダリングのパワーをいなしつつも跳ね返して推進力につなげているからだ。 おそらく外径を抑えたダウンチューブとチェーンステーが功を奏しているのだろう。そんなペダリングフィールの良さは、上りでリズムを作りやすいし、 ロングライドでは脚への負担も少ないはずだ。
乗りごこちは肉厚なチューブのせいか若干振動を伝えやすい場面もあるが、 25Cのタイヤとワイドリムのホイール によってかなり緩和されている印象だ。 癖がなく走らせやすい性能を持つグランコルサは、用途に応じカスタムしながら楽しめる懐の深い一台といえる。
さすがに車重は軽くないが、出足はそれを感じさせない軽快さがある。ペダルを踏んだ感覚とバイクの進みが一致しやすく、この感覚は高負荷域でも大きく損なわれない。剛性を適度に抑えてウイップを生むハンガー部が、ペダリングのパワーをいなしつつも跳ね返して推進力につなげているからだ。 おそらく外径を抑えたダウンチューブとチェーンステーが功を奏しているのだろう。そんなペダリングフィールの良さは、上りでリズムを作りやすいし、 ロングライドでは脚への負担も少ないはずだ。
乗りごこちは肉厚なチューブのせいか若干振動を伝えやすい場面もあるが、 25Cのタイヤとワイドリムのホイール によってかなり緩和されている印象だ。 癖がなく走らせやすい性能を持つグランコルサは、用途に応じカスタムしながら楽しめる懐の深い一台といえる。