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「かっこいいけど組むのが大変!?」シリーズ第2弾トレック・マドンを組んでみた!

シリーズ第2弾はトレックが誇るエアロロード「マドン」。トレックチームのツール・ド・フランスでの活躍や、ジャパンカップの完全勝利を支えたモデルだ。空気抵抗低減のために開発された独自の複雑機構満載で、さぞや組むのも大変かと思いきや……。バイクの詳細はこちら。
 
text:ナカジ photo:佐藤正巳 協力:トレック・ジャパン、ベックスイソヤ晴海店

今回組んだのは「マドン9.2」

段ボール箱から登場した新型マドン! 鈴木店長のテンションも上がる!
取材に協力してくれたのは東京のベイエリアにあるベックスイソヤ晴海店鈴木店長だ。2015年の全日本最速店長選手権には、同機種で出場し、いち早く実践導入。

今回組んだのはマドンシリーズの完成車においていちばん手頃な値段設定である「9.2(シマノ・アルテグラ完成車 税込65万円)」だ。フレームサイズは540。付属する専用ステム一体型ハンドルはステム長90mm、ハンドル幅420mm。マットとグロスを塗り分けた塗装がステキなバイクだ。
 

すでにワイヤが通されているステム一体型ハンドル

ハンドルセットはワイヤが内蔵された状態で送られてくる。ワイヤは日本出荷向けに右レバーがフロントブレーキ仕様になっていた。すべてのワイヤ類がバイクに内蔵される構造なのでステムの根元、ヘッドチューブと接合する部分からワイヤが出てくる様はマドン独特のもの。

ブレーキワイヤとシフトワイヤは、どの穴からどのケーブルを通すかが決まっている。
 

専用ブレーキキャリパーは見ほれるほど

シマノ製などのダイレクトマウントタイプではなく、トレック渾身の自社設計専用ブレーキ。空気抵抗を徹底的に低減するために、フレームにぴったりと沿うフォルムをもち、ワイヤを完全に内蔵するためにセンタープル構造を採用している。

前後ブレーキでワイヤを接合する三角チドリの形状が違う。三角チドリに前用、後ろ用が明記されているので間違えない。
 

フォークを抜いてリヤブレーキアウターを通す。

トップキャップも特殊な形状。普通のロードバイクはリングになっているパーツだが、左右にわかれる。フックがついていて左右を合わせるとしっかりとかみ合う構造になっている。

まずはリヤブレーキワイヤを通していく。トップチューブ内部に、向かって右の穴からリヤブレーキワイヤを通していく。最初に通してある白いライナーは組立用なので、インナーワイヤを通したら外す。作業効率がアップする仕様だ。

シートチューブ後方のワイヤ出口にあるアルミパーツがアウター受けを兼ねている。レバーからここまでがアウターワイヤで覆われることになる。トップチューブ内を通るアウターワイヤには、フレーム内部でワイヤが暴れて音鳴りするのを防ぐための黒いカバーが取り付けられる。
 

つづいてほかのアウター3本を通す

他の3本(前後シフトケーブル、フロントブレーキワイヤ)はヘッドチューブの中、フォークコラムの側面に沿うように入っていく。

ヘッドパーツの上ワンワッシャーには3つの溝が切ってあり、それぞれ通るワイヤが決まっている。ルックやスペシャライズドと違い、ワイヤ類はコラムの内側ではなく外側を通すのがトレック流だ。
 
前後シフトケーブルをコラムの両サイドに通してワッシャーを通す。その後フロントブレーキワイヤをコラムの溝に通していく。ヘッドチューブにある”ベクターウイング”をはずして、アウターケーブルをフロントブレーキ側へと出しておく。

コラムスペーサーは10mmと5mmのものが付属しており、最大で3cm上げることができる。スペーサーもヘッドキャップと同様に左右に割れているので、ワイヤを抜かなくてもハンドルの高さ調整が可能だ。
 

フロントブレーキワイヤ取り付け

フロントブレーキの上部にあるアウター受け位置に合わせてブレーキアウターケーブルをカットする作業。長さを間違えるといままで苦労して通してきたワイヤリング作業が台無しに……。マニュアルに長さが書かれているとはいえ、緊張する瞬間だ。
 
無事にアウターをカットしたらインナーワイヤを通す。左右のブレーキキャリパーのセンターにワイヤをとおしたら、三角チドリをワイヤに固定する。アウターキャップはなくていい。位置を微調整しなが、T10トルクスと9mmスパナで締め付ける。

三角チドリの両側にはベアリングがついており、レバーを引く、チドリが上がる、ベアリングを介してキャリパーが押し広げられる、ブレーキシューがリムに当たるという動き。ほれぼれする動きは見ていて飽きない。
 

コントロールセンターの取り付け

ダウンチューブに大きく開いた穴。これは電動コンポーネントを取り付ける場合はジャンクションやインターフェースが収納され、機械式コンポーネントで組む場合はシフトワイヤ調整機構が収納される。前後シフトワイヤが接続され、大きなダイヤルはフロントディレーラーのテンションを調整するためのものだ。リヤの調整はディレーラー自体で行う。
 
機械式コンポーネントで組む場合、ダウンチューブの穴から前後シフトアウターを引っ張り出しておく。ここにワイヤ調整機構を取り付けることになる。
 
インナーケーブルをシフトアウターへ通し、コントロールセンターを経由しフレーム後方へと延びるライナーへ通していく。
 
ここまでのワイヤリングが終了すれば、あとは通常のロードバイクと同じ工程で組むことができる。
 

完成!

前回紹介したルック・795エアロライトよりも1年後に登場したバイクだけあって、格段に作業性がいい。組み立てマニュアルも完成されているので、半日で組むことができるだろう。
 
注意したいのはフレーム売りもあるが、価格に専用ハンドルが含まれていないこと。とはいえ、その専用ハンドルでないとこのバイクを組むことができない。ポイントは、プロジェクトワンを希望してフレームを購入するとハンドルも付属する。

■価格
マドン9.9 シマノ・デュラエースDi2完成車価格/145万円
マドン9.5 シマノ・デュラエース完成車価格/82万円
マドン9.2 シマノ・アルテグラ完成車価格/65万円
マドン9シリーズ フレームセット(H1フィット)価格/72万円
マドン9シリーズ フレームセット(H2フィット)価格/55万円

※価格はすべて税込み
 
■ベックスイソヤ晴海店

〒104-0053
中央区晴海3-10-1 グラスシティ晴海

電話:03-5859-5137

営業時間
11:00~20:00(平日・土曜)
11:00~18:30(日曜・祝祭日)

 

問い合わせ先

トレック・ジャパン
http://www.trekbikes.com/jp/ja_JP