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ロード2台、室内へ車載も余裕でこなす! トヨタ・シエンタ

6ホイール企画の第一弾にチョイスしたクルマはトヨタのシエンタ。ミニバンながらスタイリッシュ、楽しくドライブできてエコで経済的、荷物もたくさん積める、自転車+クルマ生活にオススメの1台だ。
 
text:赤嶺文昭 photo:大西 靖

トヨタの中では最小のミニバンだが、サイクリスト目線で見ても使い勝手がいい

2015年7月にフルモデルチェンジしたばかりの2代目シエンタは、トヨタの中では最小のミニバン。発売以来とても人気が高く、販売台数は7〜10月の4カ月で3万7000台以上。8月〜10月はなんと販売台数ランキングがアクアに次いで第2位。サッカーのハメス・ロドリゲスと滝川クリステルがコマーシャルでアピールしているとおり、陽気でスポーティ、しかも使い勝手が良いスモールミニバンだ。

個性的な顔つきは見てすぐにシエンタと分かる。今風デザインを取り入れたフロントマスクはスタイリッシュでいてスポーティ。しかも小さいながら3列シートで7人(一部6人)乗り。3列目シートも決してエマージェンシー用というわけではなく、ノアやヴォクシーほどではないにしろ、大人がちゃんと座ることが出来る。
動力はガソリンとハイブリッドの2種類を用意。ハイブリッド車は燃費が27.2km/L(カタログ値)、ガソリン車も新エンジン搭載で20.6km/L(カタログ値)となかなかの経済性。今回取材で借り出したシエンタはガソリン車だったが、約300km走ったところ実燃費は13.3km/L。以前ハイブリッド車を借り出した時には約550km走って実燃費が18.2km/Lだった。

走ってみると、ハイブリッド車の方がモーターがアシストする分加速が良かったりするけれど、ガソリン車も負けてはいない。坂道でもアクセルを踏み込めば頑張って上っていくし、燃費も良好。ハンドリングは素直な印象、小回りが利く分、取り回しが楽だ。

実際に購入を検討する時に、ハイブリッド車とガソリン車どちらにするのか? 価格差を燃費+αで補っていくと考えて、まさに頭を悩ませるところだろう。

室内はトヨタのスモールサイズといいながら、なかなかに広々。今回ロードバイクを2台、2列目、3列目シートをたたんで室内用のキャリアを用いて積み込んだ。前輪を外してだが、あと1台は余裕で積めそうだ。

最新のクルマらしくカメラとレーダーを採用した衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense C」は全車メーカーオプション。またUVカットガラスは全車標準装備だし、暑さの元である赤外線(IR)カットもX“Vパッケージ”を除いてメーカーオプション設定、快適性にも配慮されている。
 

サイクリスト目線でシートアレンジをチェック!

リアのスライドドアを開けた時の乗り込み高さは330mmと低床。また開口幅&高さは665mm&1145mmと、乗り降りはもちろん、荷物の積載等、使い勝手の良さが光る
リアのスライドドアを開けた時の乗り込み高さは330mmと低床。また開口幅&高さは665mm&1145mmと、乗り降りはもちろん、荷物の積載等、使い勝手の良さが光る
3列シートで2+3+2の7人乗り(写真)と、2+2+2の6人乗りがある。セカンドシートは左右独立して前後に105mmスライド&リクライニング。後席に行くに従って座面を高くして見晴らしのよい視界を確保
3列シートで2+3+2の7人乗り(写真)と、2+2+2の6人乗りがある。セカンドシートは左右独立して前後に105mmスライド&リクライニング。後席に行くに従って座面を高くして見晴らしのよい視界を確保
フロントタイヤを外しキャリアにフォークを固定して積載。バイクの1台積み用を併用して前後ろ交互に積んだら、後1台は積めそう。外した前輪や荷物等も充分積めるスペースがあるのが分かる
フロントタイヤを外しキャリアにフォークを固定して積載。バイクの1台積み用を併用して前後ろ交互に積んだら、後1台は積めそう。外した前輪や荷物等も充分積めるスペースがあるのが分かる
ロードバイクを2台積みするために2列目3列目シートをたたんで広い積載スペースを確保。床面にローラー台用のラバーマットを敷いて完全にフラット&汚れ難くなるよう工夫
ロードバイクを2台積みするために2列目3列目シートをたたんで広い積載スペースを確保。床面にローラー台用のラバーマットを敷いて完全にフラット&汚れ難くなるよう工夫
TERZOの車室内用サイクルキャリアを使用してロードバイク2台を積載。リアハッチ側にはタイヤハウスがあり2台積み用キャリアの幅が入りきらないため、フロントシート側にセット
TERZOの車室内用サイクルキャリアを使用してロードバイク2台を積載。リアハッチ側にはタイヤハウスがあり2台積み用キャリアの幅が入りきらないため、フロントシート側にセット
3列目シートを使用しているときのラゲッジの奥行きは約30cmほどだ
3列目シートを使用しているときのラゲッジの奥行きは約30cmほどだ
3列目シートを2列目シート下に収納した時のラゲッジの奥行きは約1m
3列目シートを2列目シート下に収納した時のラゲッジの奥行きは約1m
3列目2列目ともシートをたたむとこのように広いラゲッジ空間が作り出せる。荷室長×荷室幅×荷室高は1430mm×1260mm×1085mm。またフロアの高さは505mm、自転車の積み下ろし時の使い勝手も
3列目2列目ともシートをたたむとこのように広いラゲッジ空間が作り出せる。荷室長×荷室幅×荷室高は1430mm×1260mm×1085mm。またフロアの高さは505mm、自転車の積み下ろし時の使い勝手も
シエンタは2列目、3列目とも左右独立して収納が出来るので、多彩なシートアレンジが可能
シエンタは2列目、3列目とも左右独立して収納が出来るので、多彩なシートアレンジが可能

スペック&価格

全長×全幅×全高:4235×1695×1675(1695/4WD)
室内長×室内幅×室内高:2535×1470×1280
JC08燃料消費率:27.2km/L(ハイブリッド)〜15.4 km/L(4WD)
動力:ハイブリッド(1.5Lガソリンエンジン+モーター)/1.5Lガソリンエンジン
価格:168万9709円〜232万9855円
 

問い合わせ先

トヨタお客様相談センター
0800-700-7700
http://toyota.jp