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安心という速さを手に入れろ! ライトウェイト保証プログラム徹底検証 vol.1

一度壊れたら終わりだと思われていたライトウェイトだが、修理や新品交換が可能となる保証プログラムが日本で展開されることになった。その詳細を検証する。
 
 
text●安井行生 photo●永田まさお

“もしも”に備える充実の保証内容

 
ロード用ホイールとして高い性能を持つライトウェイトのホイール群。しかし、レース会場で見かけることは意外なほど少ない。通常のスポークホイールであれば破損しても修理が可能となるケースも多く、財布へのダメージが少ないが、ライトウェイトのホイールは高価なうえ、ハブからリムまで完全一体型で、破損すると修理ができないことが多いからだろう。

せっかく買ったのに破損が怖くてなかなか路上に連れ出せない……そんな「もったいない心理」が働くのも無理はない。しかしライトウェイトは、日常的にライトウェイトを使い倒したいというオーナーのために、3種類の保証プログラムを用意している。もっとも手厚い「ホイールプロテクション」に加入しておけば、破損させてしまっても無償で修理もしくは新品交換となる。
 
じつはこの保証プログラム、世界的には個人ユーザーとライトウェイト本社との二者間で成り立つサービスだが、送料が高くなるうえ言葉の壁も大きく手間もかかる。しかし日本では、正規販売店が仲介をしてくれる。

日本のオーナーは、安心してライトウェイトの性能をレースやロングライドで発揮させることができるのだ。

無償で修理もしくは交換できるプランも

 
3種類の保証プログラムを細かく説明しよう。

まずは基本的な「通常保証」。新品を購入してから5日以内に製品登録を済ませると自動的に申し込みされる無料の保証プログラムで、製造に起因する問題について無償で修理・交換してくれる。有効期間は購入日から2年間。
 
次の「クラッシュリプレイスメント・プログラム」は、ホイールを壊してしまったときに、破損の原因に関係なく、新品ホイールを日本市場における小売価格の30%引きで購入できるというもの。これも「通常保証」と同じく新品購入時から5日以内に製品登録を済ませると自動的に申し込みされる。ちなみにこの保証は購入日から永久に有効だ。
 
 
最後は、有料だが最も手厚い「ホイールプロテクション」。ホイール本来の使用目的で損傷した場合に無償で修理もしくは交換してくれるというもので、保証有効期間中であれば修理は何度でも可能。メーカーが修理不可能と判断すれば、2回を上限として新品に交換してくれる。新品の製品を購入してから5日以内に製品登録とホイールプロテクションへの加入を申し込んだ製品に適用される。

有効期間は購入日から3年間。申し込みには、購入店で必要事項を記入したうえで、ホイール1本につき3万5000円+消費税が必要(前後セットなら7万円+消費税)。

また、一度のサービス適用につきドイツ本社への製品往復送料として、ホイール1本につき7万円+消費税の負担が必要となる(前後セットなら14万円+消費税。関税など全経費を含む)。加入時やサービス適用時にコストは必要になるが、新品を買い直すことを考えるとびっくりするほどお得だといえる。

さらにうれしいのは、中古ホイールを購入しても、新品購入時に申し込まれていれば、中古購入者がその期間内でサービスを利用できること。
 
 
なお、正規代理店を通さずにホイールを購入した場合は、すべてのサービスは購入者個人とライトウェイト本社の二者間で行なわれることになるため、保証の申し込み、サービスの申請、本社との連絡、本社への製品送付などをすべて自分で行なう必要がある。

また、ホイールプロテクションへの加入金額はホイール1本につき450ユーロと、日本の正規品で加入するよりかなり高くなってしまう。個人でドイツまでホイールを送るとなると、往復の送料や輸入諸経費も高額になる。
 
代理店の変更によってホイールの価格が大幅に下がったこともあり、保証プログラムのことを考慮すると、ライトウェイトのホイールは日本の正規代理店を通して購入したほうがあとあと好都合だといえそうだ。
 
より詳細な保証内容はこちら http://www.podium.co.jp/lightweight/wheels-user-support/warranty-32.html
 

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