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和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014 第11ステージ

1997年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影してきたフォトグラファー・和田やずか氏。 第101回ツール・ド・フランスではプロチーム「ロット・ベリソル」に帯同し、毎日フォトエッセイをお届けします!

 

photo:和田やずか text:CYCLE SPORTS.jp

7月16日 ツール・ド・フランス 2014 第11ステージ

 

ツール・ド・フランス第11ステージは、レースに動きが出やすいアップダウンのコースで行なわれた。タイムトライアルでは差がつきすぎる、という主催者の配慮(?)が感じられる。

 

予想どおり序盤からアタック合戦が繰り広げられ、エルミガー(IAM)、ルモワーヌ(コフィディス)、ドゥラプラス(ブルターニュ)の3人が逃げる。

 

 

 

集団はキャノンデールとアスタナがコントロールして進んでいく。

 

マイヨ・ジョーヌのニバリがどっしり構えているのに対し、今日こそステージ優勝が欲しいサガンはチャンスをつかもうと焦り、自ら仕掛けようとする。

確かにサガン向きのコースであったのだが、あと少しのところで勝利を逃してしまった。 

 

 

 

ラスト5kmに賭けた作戦が功を奏し、すばらしいタイミングで逃げ切ったトニー・ガロパン。

激しいアタック合戦のすえステージ優勝を挙げたのはサガンではなく、26歳のフランス人だった。

 

第9ステージのマイヨ・ジョーヌ獲得に続き、世界中を驚かせたガロパンは今年トレックから移籍したばかり。

クラシックレースでの上位成績を目標としてロット・ベリソルに加入し、パリ-ニースでは総合10位となっている。

 

 

 

 

第7ステージ、ゴール手前のコーナーで落車したアンドリュー・タランスキー(ガーミン・シャープ)は、続く第8ステージでも転倒。

体の痛みを訴えながら、この日も果敢に出走した。

 

ところが、第11ステージはゴールまで85kmを残したあたりから遅れ始め、7分、8分と先頭との差が開いていく。

あわやリタイアかと思われたが、ぎりぎり制限時間内。チームのため、最後まで諦めるという選択はしなかった。

 

 

和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー

 

1975年生まれ・千葉県出身。

97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。

代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。

Website : http://www.wadabros.net

Facebook : http://facebook.com/wadayazuka

Twitter : http://twitter.com/wadayazuka

 

 

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