ロードバイク初心者向けガイド ビギナーの疑問解決!

目次

今年こそは何かスポーツを始めたい。ランニングもいいけれど、最近話題のスポーツ自転車を始めてみようかな? そう思っている人も多いと思う。しかし、いざスポーツバイクを選ぼうとすると、意外と知らないことばかり! そんなロードバイク初心者の疑問をこの連載で解決だ!

 

一般車とスポーツバイクは全然違う!

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スポーツバイクを手に入れようと、専門店を訪れた事がある人ならわかると思うが、ママチャリのような一般車とは違う部分がいくつもあることに気づくだろう。そんなビギナーのスポーツバイク選びを手助けするのがこの「スポーツバイク入門塾」だ。
第1回目はバイクの選び方について、ジャイアントストア二子玉川の杉本店長に、スポーツバイク歴1年未満のサイクルスポーツ編集部志磨子が、イチから教えてもらう。

 

スポーツバイクは選ぶポイントがいろいろある!

志磨子:スポーツバイクにはどんな種類があるんですか?

杉本:主な種類は3つ。ロードバイクとクロスバイク、MTBですね。オンロード(舗装路)向きなのはロードバイクとクロスバイク。街乗りや、50kmくらいまでのサイクリングならクロスバイクがお勧めですね。50km以上の距離を走りたい、あるいは、スピードを出したいと考えているならロードバイクを選ぶといいでしょう。未舗装路を走ることに重きを置いているのがMTBですね。

 

ポイントは大きく3つ

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志磨子:街を走るならロードバイクかクロスバイクを選ぼうと思うのですが、どう違うんですか?

杉本:ポイントは大きく3つ。「ハンドル形状」、「タイヤの太さ」、「フレーム素材」ですね。まずハンドルについてですが、ロードバイクは「ドロップバー」、クロスバイクには「フラットバー」が装着されています。フラットバーはゆったりとした走行姿勢を取ることができますし、ブレーキ操作なども一般車と似ているので、最初の一台としても扱いやすいですね。
写真の1枚目、2枚目は、同じフレームサイズのロードバイクとクロスバイクにまたがった時のポジションを比較してみました。

対してドロップバーは、前傾姿勢が強くバイクの操作など最初は戸惑うと思います。しかし、慣れればさまざまなポジションを取ることができるので、長距離をより快適に走ることができます。3枚目の写真のようにハンドルの持つ位置を変えることで、ポジションを大きく変化させられます。

 

車輪のサイズ? いえいえ、タイヤの太さです

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志磨子:なるほど、タイヤはどんな違いがあるんですか?
 
杉本:一般車は、車輪のサイズが何インチというふうに語られることが多いと思います。ロードバイク、クロスバイクの車輪はどちらも700cというサイズ。28インチ相当の大きさがあります。
では、両者の違いは何か? それはタイヤの太さにあります。ロードバイクは細く、クロスバイクは太めのタイヤを履いています。太いタイヤのほうが、路面の凹凸などからの衝撃を緩和してくれますが、そのかわり重量がかさみます。対して細いタイヤは高速走行に向き、軽いですが、パンクのリスクが高くなってしまいますね。
 
 

スポーツバイクって、フレームの素材もいろいろあるの?

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志磨子:フレーム素材の違いって、ちょっと難しいですね……。
 
杉本:いま一般的なのはアルミフレームとカーボンフレームですね。長距離を走る場合、アルミフレームにくらべてカーボンフレームのほうが疲れにくいです。それはカーボンフレームのほうが振動吸収性に優れているから。重量も軽いですね。
ただ、カーボンフレームのほうが高価になります。ジャイアントでは、アルミフレームのクロスバイクであればだいたい5万円くらいから。カーボンフレームのロードバイクであれば15万円くらいの価格帯からモデルを用意しています。アルミフレームでも十分な走行性能を味わうことができますよ。
 
 

多段ギヤを使いこなそう!

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志磨子:ずいぶんギヤの枚数が多いですが、変速方法はどうなっているんですか?

 
杉本:フロントにギヤが2枚か3枚。リヤは8~10枚というのが一般的ですね。これらのギヤをスピードや道路状況にあわせて使い分けます。
 
操作には手元の変速レバーを使います。フラットバーの場合はグリップの内側にレバーがあります。(写真上)
 
ドロップバーの場合はブレーキレバーとシフトレバーが一体になっていますね。(写真中)
 
女性にお勧めなのは、シマノDi2シリーズなど電動変速システムを採用したモデルです。高価ですが、指先だけの少ない力で操作が可能なので、長時間のライドでも快適に操作できます。(写真下)
 
 

自転車にも“サイズ”がある!

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志磨子:自転車にも洋服みたいにサイズがあるんですよね?

杉本:そうなんですよ! 特に最初の一台は体に合ったサイズのバイクを選んでもらうことが、快適なスポーツバイクライフを送るために大切です! ジャイアントストアでは、一人ひとりの体格に合ったバイクを提案できるように、全店舗共通の独自のフィッティングシステムを用意しています。
男性はもちろん、女性向けモデルの「Liv/giant」シリーズもあるので、自分にピッタリのサイズのバイクを手に入れることができます。最近は通販でスポーツバイクを購入する人もいますが、ビギナーには全くオススメできません。店舗で購入することによって、フィッティングはもちろん、購入後のメンテナンスも気軽に受けることができるので、ぜひお店に相談してください。

 

バイク購入と同時にそろえておきたいアイテム

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ここまで読めば、スポーツバイクを購入するイメージがなんとなくつかめたと思う。でも待ってほしい、安全快適なスポーツバイクライフを送るために、バイクの購入と同時にそろえておきたいアイテムがあるのだ。

それが右の写真に写っているヘルメット、空気入れ、グローブ、前後ライト、ベル、カギ、ボトル。もちろんジャイアントストアですべて手に入るものだ。

ここまでそろえば、すてきなスポーツバイクライフをスタートできる!

あなたの「?」に答えます! スポーツバイク入門塾! part2
あなたの「?」に答えます! スポーツバイク入門塾! 最終回