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桑原塾が素朴な疑問に答える サプリメント活用指南 第3回 ロングライド対策 vol.1

自転車乗りにとって、いまやサプリメントの活用は当たり前になってきた。とはいえ、実際に自分のニーズに合った栄養素や商品は何なのかはイマイチわかりづらい。そこで、数々のトップアスリートを指導し、グリコの「パワープロダクション」シリーズの開発を手がけてきた桑原さんに、疑問をぶつける連載「サプリメント活用指南」。第3回のお題は「ロングライド対策」です。
 
text:安井行生 photo:佐藤正己
新連載「サプリメント活用指南」では、桑原さんにサプリメントにまつわりさまざまな疑問に答えてもらいます。第3回は「ロングライド対策」について、そのVol.1です。第1回エンデューロレース対策はこちら。 第2回正月太り対策はこちら。)

●桑原弘樹さん
グリコのスポーツサプリメント「パワープロダクション」シリーズの生みの親。数多くのトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイクの指導を行っている。10年以上に渡ってパワープロダクションの企画・開発を担当してきた。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム ディベロップメント アドバイザー)。
 
 

食事・補給面でのコツ

 
Q:新年も明けたことだし、今年から本格的にロングライドに挑戦しようと思っています。食事・補給面でのコツを教えてください。
 
A:まずはコンディションを上げようと頑張りすぎないことですね。新しい年になって目標をたてて1月からスタートダッシュだ!という人が多いんですが、残念ながら上手くいかないことが多いのです。なぜかというと、12月ってみんな忙しいでしょ。正月休みがあるからスケジュール的にはタイトなのに加えて、年末に向かって仕事がバタバタする。仕事以外でも、クリスマスだ、大掃除だ、旅行だ、帰省だ・・・とイベントが盛りだくさんです。
 
 
そんな中で、みんな新年の抱負を立てて頑張ろうとします。目標を持つのは大事ですよ。でもすぐに達成しようと頑張ると、12月の疲れを解消しないまま1月からいきなりアクセルを踏んでしまうことになります。それに季節的な要因(寒さやインフルエンザの蔓延など)も加わって、1月・2月でコンディションを崩してしまう人が多いんです。
 
だから、年明けから急に頑張って今まで以上の負荷をかけてしまうのはオススメできません。頑張り始めるのは、疲れを解消してからでいいでしょう。
個人差がありますが、僕の感覚では1~2月はハードな練習をするのではなく、ちょっと強度を抑えて「ベースを整える準備期間」に当てましょう。練習量も物足りないくらいがちょうどいい。1~2月で年末の疲れをきっちり取ってリセットできるかできないかによって、その後のパフォーマンスにかなりの差が出てくると思います。
 
 
食生活でも同じことがいえます。年が明けてから1~2ヶ月間は、腹八分目の食生活を送りましょう。栄養が足りなくなるのでは…と心配する人がいるかもしれませんが、現代の食生活だと、腹八分目で栄養状態がちょうどよくなるくらい。満腹だとエネルギー過多で、本来は必要のないカロリーを摂取することになります。だから1~2月は「腹八分目」がテーマですね。次回は、「腹八分目」の具体的な説明をしましょう。
 
 
 
 

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■グリコ・パワープロダクション
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