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リドレー・ノア 徹底インプレッション!

リドレー2014年モデル徹底試乗、第4弾はエアロロード「ノア」。

見るからに空力性能が高そうなグラマラスなフレームの造形は、乗る前からライダーをやる気にさせてくれる。

 

text:ナカジ photo:和田やずか

リドレーが導き出したエアロロードの''解''

 

フレームに使用されるカーボンは50t、40t、30tとリドレーのラインナップにおいても弾性率が高いグレードが使われている。

ヘッドパーツはもちろん上下異径。

下ワンは1.5インチ径、BBはプレスフィット30。ペダリングパワーをしっかりとフレームに伝える。

 

これら定番の規格に加えて、独創的な機構として「Fスプリットフォーク」と「Fサーフェイス」という2つの注目ポイントがある。

「Fスプリットフォーク」は、フロントフォークのブレードにスリットが開けてある。

これによって、フォークブレードまわりの空気の流れを整えることができるので、結果として時速40kmで走行したときに空気抵抗を7.44%抑えることができる。

 

耐久レースで使ってみたい!

 

「Fサーフェイス」はヘッド、ダウン、シートチューブの両側に貼られた特殊テープのこと。

表面がヤスリのようにざらついており、こちらもチューブまわりの乱流を整える効果がある。

時速50~70kmで走っているときに平均で4.16%空気抵抗を軽減するという実験結果がある。

 

エアロロードの乗り味といえば、数年前までは縦方向に硬く、横方向の剛性との差があるということがよく語られていたが、最近のフレームにおいてはそれもすいぶんと解消されてきた。

もちろんノアも例外ではない。

フレーム自体にボリュームがあるので、全体的にカチッとしている。

以前試乗した下位グレードのノアRSに比べると、リヤセクションがよりかっちりしていて、踏み込んでいったときの反応のよさが勝っている。

 

パワーがある人や、体重がある人はノアの性能を引き出すことができると思う。

耐久レースで使ったらさぞ気持ちいいだろう。

リドレー・ノアRS

RIDLEY  NOAH

フレームセット価格 39万6900円

 

■BBまわりは強烈なボリューム。各チューブとの接合面積が大きいので、パワーを効率よく伝達する。

 

 

■インテグレーテッドシートポストを採用する。付属のスペーサーで15mmの範囲で高さを調節可能。

 

■フロントフォーク同様、シートステーにも整流効果のあるスリットが設けられている。

 

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