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桑原塾が素朴な疑問に答える サプリメント活用指南 第1回 エンデューロレース対策vol.2

自転車乗りにとって、いまやサプリメントの活用は当たり前になってきた。とはいえ、実際に自分のニーズに合った栄養素や商品は何なのかはイマイチわかりづらい。そこで、数々のトップアスリートを指導し、グリコの「パワープロダクション」シリーズの開発を手がけてきた桑原さんに、疑問をぶつける連載「サプリメント活用指南」をスタート!耐久レース編のVol.2をお届けする。

 

text:安井行生 photo:佐藤正己

新連載「サプリメント活用指南」では、桑原さんにサプリメントにまつわりさまざまな疑問に答えてもらいます。第1回は耐久レースでの使用についてです。


●桑原弘樹さん

グリコのスポーツサプリメント「パワープロダクション」シリーズの生みの親。数多くのトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイクの指導を行っている。10年以上に渡ってパワープロダクションの企画・開発を担当してきた。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム ディベロップメント アドバイザー)。

 

 

Q:では、グリコーゲンをたくさん貯めておく方法を教えてください。

 

A:グリコーゲンの原料は炭水化物です。炭水化物を摂取すると体の中でいったんブドウ糖に変わり、そのブドウ糖が再び繋がってグリコーゲンになって蓄えられます。タンパク質や脂質をたくさん摂ってもグリコーゲンは増えません。レースの前に炭水化物を多めに摂っておくと、体内のグリコーゲンの量が増え、レースでパフォーマンスを発揮しやすくなります。

 

 

Q:いわゆるカーボローディングですか?

 

A:そうです。方法は、レースの3日前から炭水化物を多めに摂ること。ご飯や麺類の量を増やせばいいんです。増やす量は個人差があるんですが、目安として1.5倍から2倍です。ごはんだったら、1膳を1.5膳か2膳にするんです。

 

 

注意しなければならないのは、カロリーオーバーです。ご飯の量を二倍にすると総摂取カロリーが増えてしまうので、おかずを減らすなどしてカロリーを調整しましょう。脂質を減らすのも手です。脂質はカロリーが多いので、揚げ物など脂質の多いものは避け、刺身など脂質の低いおかずにするといいでしょう。また、栄養バランスが偏らないように注意してください。おかずを減らすだけではタンパク質が足りなくなるので、プロテインで補充してやるといいでしょう。

 

1~2週間をかけて専門的にやるカーボローディングもありますが、失敗するリスクがあります。今回紹介した3日前から行う方法は失敗しにくいのでオススメです。次回は、脂肪をエネルギーとして引き出しやすくする方法についてお話しましょう。

 

Vol.1はこちら

Vol.3につづく

 

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左:クリアレモン

右:ライチ風味

 

問い合わせ先

■グリコ・パワープロダクション
http://www.glico.co.jp/info/pwr_pro/