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桑原塾が素朴な疑問に答える サプリメント活用指南 第1回 エンデューロレース対策vol.4

自転車乗りにとって、いまやサプリメントの活用は当たり前になってきた。とはいえ、実際に自分のニーズに合った栄養素や商品は何なのかはイマイチわかりづらい。そこで、数々のトップアスリートを指導し、グリコの「パワープロダクション」シリーズの開発を手がけてきた桑原さんに、疑問をぶつける連載「サプリメント活用指南」をスタート!耐久レース編のVol.4をお届けする。

 

text:安井行生 photo:佐藤正己、和田やずか

新連載「サプリメント活用指南」では、桑原さんにサプリメントにまつわりさまざまな疑問に答えてもらいます。第1回は耐久レースでの使用について、そのVol.4です。(Vol.3はこちら


●桑原弘樹さん

グリコのスポーツサプリメント「パワープロダクション」シリーズの生みの親。数多くのトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイクの指導を行っている。10年以上に渡ってパワープロダクションの企画・開発を担当してきた。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム ディベロップメント アドバイザー)。

 

 

 

Q:レースの前日~当日の食事と補給について教えてください。


 

レースのときだけではないですが、寝る2時間前には食事を終わらせておきましょう。2時間あれば消化が終わります。胃の中がカラッポの状態だと、上質な睡眠をとることができます。

当日の朝は、白米など炭水化物を中心とした消化のいいものを食べ、脂っこいものは避けてください。スタートの2時間前までに食事を終えてほしいんですが、グリコーゲンの原料となる炭水化物は直前まで入れ続けてあげましょう。

2時間前に食事を終えたら、羊羹やカステラ、バナナ、ゼリー系エネルギードリンク、CCDドリンクなど消化のいい流動食に切り替えて、エネルギーの最後の詰め込み作業を。

 

 

Q:ではレース中の補給は?

 

 

A:まず重要なのが水分です。次にナトリウム。塩分のことですね。体内のナトリウム量が減ると、筋肉が攣るなどパフォーマンスにすぐに影響するので、ナトリウムの補給は非常に大切です。

もちろん、エネルギー補給も必要です。だから、エネルギーとナトリウムが配合されたドリンク(グリコのCCDなど)を作っておき、ノドが渇いたという欲求が出る前に、小まめに補給するといいでしょう。これがエンデューロレースでパフォーマンスを維持するコツです。

 

 

Q:エネルギードリンクだけでいいんですか?

 

A:エネルギーをきちんと補給していれば、長時間のレースでも食べる必要はないんですが、空腹という欲求は出てきます。「エネルギーが入っている」ことと「お腹がいっぱいである」ことは全く別。リンクしていないんですね。だから、CCDを小まめに飲んでエネルギーを補給していても、お腹は減るんです。

 

そういうときは、消化のいいものを食べて空腹を満たしてやりましょう。ゼリーでも空腹感は満たされないと思うので、消化のいいバナナや羊羹などがオススメです。脂質が多いものを食べると気分が悪くなりコンディションを崩してしまう可能性があるので注意してください。

 

 

■エネルギーと水分を同時に補給

CCDドリンク 500ml用×10袋 価格/1200円(税抜)、10L用(900g) 価格/2100円(税抜)

 

 

Vol.3はこちら

第2回「正月太り」 Vol.1につづく

 

問い合わせ先

■グリコ・パワープロダクション
http://www.glico.co.jp/info/pwr_pro/